〈食べログ3.5以下のうまい店〉名店の味が令和になってさらに進化! 食通から愛され続ける横浜の一軒家レストラン
「うちのチーフは揚げ物が特に上手で、チーフと二人でよく食べ歩きに行きますが、フライはうちの方が一番おいしいといつも思います」と平尾さんも太鼓判。ちなみに仕入れがあるときは、長さ30cmはあろうかという超特大サイズの「極みエビフライ」の提供もある。入手困難なサイズゆえ、メニューに並んでいたらぜひオーダーしてみてほしい。
味わうときは自家製ソースとマヨ、まろやかな口当たりの藻塩をお好みで。
デミグラスソースのような色合いの特製ソースは、野菜と果物を何種類も煮込んだ自信作。使用する素材は季節で変わるが、果物に至っては柿、イチジク、マンゴー、ブルーベリー、バナナ、リンゴ、パイナップルの7種類が使われ、奥深いという言葉がぴったりの味わいで、海老フライのおいしさを引き立てる。
自家製マヨには、同じく自家製のマーマレードが加えられているのが特徴。ほのかに感じる柑橘の風味が心地よく、さっぱりといただける。
特製ジャンで身も心も温まる「温心菜麺」
火~金曜のランチタイムのみ、数量限定で味わえる麺料理のファンも多い。健康志向の料理に定評があった「健食優菜ひら」から続くメニューで、春は「切り干しつけ麺」、夏は冷たい「冬瓜ラーメン」など、季節でスープも麺もがらりと変わるのが特色だ。
「大事なのは体感温度。温度によって食べたいものが変わるので、温度に合わせた麺料理を提供しています」と平尾さん。
冬のメニューは、麺が見えないほど野菜がたっぷり、トッピングのゴマもたっぷりのった「温心菜麺」。「野菜はネギやレタス、大根などを使っていますが、大根は生を煮るだけではシャリシャリ感しかないので、店で干した大根も混ぜています。干した大根を入れることで甘みも出ます」(平尾さん)。しかも太さによって一夜干し、1カ月など干す期間を変えるというから驚きだ。
森脇さん「麺類は女将の平尾さんのオリジナル。季節で変わるのですが、どれも独特でそそられます。」
麺はつるつる、シコシコのきし麺。1日半かけて作る豚の佃煮を出汁で割った滋味深いスープは、最後の一滴まで飲み干せるおいしさで、毎日食べても飽きないやさしい味だ。