〈食べログ3.5以下のうまい店〉名店の味が令和になってさらに進化! 食通から愛され続ける横浜の一軒家レストラン
ちなみに2階にもお座敷があり2022年までは利用していたのだが、現在は使用していない。「家族やスタッフと話し合い、無理なく本当においしい料理を提供できる人数に絞って営業しようと決め、20人以下という現在の席数にしています」(平尾さん)
季節のコース料理と野菜たっぷりの麺料理を味わう
森脇さんのおすすめは、「元町梅林」時代からの定番メニュー3品と、平日ランチで提供する野菜たっぷりの麺料理。いずれもオリジナリティあふれる工夫が見られ食通を魅了する。
肉のうまみがじゅわっと広がる「和牛ローストビーフ」
森脇さんのイチ押しは「和牛ローストビーフ」。目の前に運ばれ、まずその大きさにびっくり。続いて、「たおやか」という言葉が浮かんでくるほどの美しさに目が釘付けになる。
森脇さん「あっさりとして塩の塩梅もちょうどよく、しつこくありません。通常、冷たい状態で出てきますが、焼きたてから冷めた状態が一番おいしいですね。」
「脂が溶けるくらいの状態がもっともおいしいので、その状態でご提供しています」と話してくれたのは、平尾さんとタッグを組み調理を担当するチーフの高村誠さん。
まずは肉の出汁を使った特製だれに付けてパクリ、口の中でとろけるほど軟らかい。自家製生七味をアクセントに、こっくりとしたおいしさの卵黄の味噌漬けを肉でくるんで味わうと、口中でジューシーな肉のうまみと三位一体となり思わず笑みがこぼれる。
万人に愛される定番料理「お餅の天ぷら」
2品目は、新潟が取り寄せたお餅を揚げて特製のだしに浸した「お餅の天ぷら」。使われているのは、新潟産のもち米から作られた「こがね餅」。色白でコシがあり、もっちりした歯ごたえを楽しめるのが特徴で、これを揚げ餅にすることで香ばしさと食感の妙が加わる。
甘辛い特製だしは世代を問わず誰もが大好きな味。たっぷりの大根おろしと青ねぎがアクセントになり、ぺろりといただける。
サクサクの衣とプリプリの食感がたまらない「海老フライ」
ボリューミーな「海老フライ」も長年愛されてきた外せないメニュー。厚くもなく薄くもない、ちょうどいい塩梅のパン粉に覆われカラッと揚がった海老は、丸々としてプリップリ、思わずうなるおいしさだ。