エイダン・オブライエン師（2021年8月撮影）

　欧州の現役最強ステイヤー、キプリオス（牡6、A・オブライエン）に凱旋門賞（G1、芝2400メートル、10月6日＝パリロンシャン）参戦の可能性が出てきた？ 　レーシングポスト電子版など欧州メディアはエイダン・オブライエン調教師が15日の愛セントレジャー快勝後、同馬の凱旋門賞挑戦の可能性を否定しなかったことを伝え、ブックメーカー各社が同馬の単勝前売りオッズを21～34倍へ評価を引き上げている。 　キプリオスは「アイリッシュチャンピオンズ・ウィークエンド」の2日目、カラ競馬場で行われたG1愛セントレジャーを快勝。愛セントレジャーは古馬に開放されており、これが2年ぶり2度目の勝利となった。通算成績は17戦13勝（G1・7勝）。今シーズンは5戦無敗で、6月のアスコットゴールドカップ、7月のグッドウッドカップに続くG1・3連勝となった。 　キプリオスは22年、凱旋門賞前日にパリロンシャン競馬場で行われた4000メートルのG1カドラン賞を2着に20馬身差で圧勝している。エイダン・オブライエン厩舎は愛チャンピオンS4着の愛ダービー馬ロスアンゼルス、フォワ賞3着のハーツクライ産駒コンティニュアス、ヴェルメイユ賞5着の3歳牝馬オペラシンガーなどが凱旋門賞に出走予定と見られている。