オシラサマやオクナイサマなど それぞれの家で大事に祀られてきた「家の神」をテーマにした企画展 岩手・遠野市
柳田国男の「遠野物語」の中で紹介された「オシラサマ」や「オクナイサマ」「ザシキワラシ」など、岩手県の遠野地方では家の中に祀られている神様を大事にしてきました。 そんな「家の神」をテーマにした展示会が、遠野市で行われています。 【写真を見る】オシラサマやオクナイサマなど それぞれの家で大事に祀られてきた「家の神」をテーマにした企画展 岩手・遠野市 「遠野物語と家の神」と題して行われているこの展示会は、岩手県内の旧家などで祀られてきた「オシラサマ」や「オクナイサマ」などの像や、関連する資料など52点を集めて行われているものです。 「オシラサマ」は農業や馬、蚕の神様と言われていますが、遠野にはそのほかにも家を守る神様や商売繁盛の神様、カマドの神様、出産を守る神様などさまざまな神がおり、それぞれの家で大事に祀られてきました。 こちらのオシラサマは1594年から祀られている記録が残っています。400年以上から祀られているわけですが、毎年新しい布を一枚ずつ着せていくので一番上の衣はかなり現代的なデザインになっています。 また、こちらは「愛宕様」という像です。 「愛宕様」は火防(ひぶせ)の神様です。大事な建物が火事に遭わないようにという願いをこめて祀られてきました。 遠野市立博物館の佐藤夏穂さんは「遠野は自然環境が厳しいので、暮らしの様々な場面で神様に祈ってきました。どんな神様が祀られてきたかを見ると、当時の人たちの暮らしが分かります」と話していました。 この展示会は1月13日まで、遠野市立博物館で行われています。
IBC岩手放送