カニの季節楽しんで 大阪-浜坂結ぶ臨時特急に観光列車増結 兵庫・湯村温泉のマスコット「湯~たん」も歓迎
冬のカニシーズンにJR大阪-浜坂間(兵庫県新温泉町)を結ぶ臨時特急「かにカニはまかぜ」が6日、昨秋デビューした観光列車「はなあかり」を増結して運行を始めた。はなあかりが初めて運行された山陰線の竹野、香住、浜坂の各駅では地元市町や観光協会の職員らが手旗を振って出迎えた。(長谷部崇) 【写真】「かにカニはまかぜ」に増結した観光列車「はなあかり」を出迎える新温泉町の職員ら 「はなあかり」は季節ごとに運行地域を変える3両編成の観光列車。昨年10~12月に敦賀(福井県)-城崎温泉間を走って話題を呼んだ。 運行第2弾として「かにカニはまかぜ」に増結。山陽線、播但線、山陰線経由で、3月14日まで木曜を除く計58日間運行する。下りは午前9時38分に大阪発、午後1時11分に浜坂着。上りは同3時14分浜坂発、同6時51分大阪着。 浜坂駅では、浜坂、湯村温泉の両観光協会と新温泉町の職員のほか、西村銀三町長や湯村温泉のマスコット「湯~たん」もお出迎え。紋付き染めで最高級とされる黒褐色の「檳榔子染(びんろうじぞめ)色」に金色の花や草木の模様をあしらった車両がプラットホームにさしかかると、手旗を振って歓迎し、乗客一人一人に入浴剤や町のパンフレットを手渡した。 西村町長は「多くの観光客が『はなあかり』に乗って、カニのまち・浜坂を訪れてほしい」と期待。浜坂駅まで乗ってきた大阪府高槻市の会社員(26)=豊岡市出身=は、「椅子が360度回って大きな窓を独り占めでき、故郷・但馬の景色を堪能しました」と満足そうだった。