【毎日書評】副業をはじめたいなら、誰でも自分のなかにある「ネタ」を見つけること
「ネタがない」「才能がない」という思い込み
誰しも過去にはいろいろなものに興味をひかれ、さまざまなものに熱中してきたはず。にもかかわらず、「自分は経験値が少なく、ありふれた趣味しか持っていない平凡な人間だ」と自分のことを過小評価している人が多すぎる──。著者はそう指摘しています。 しかし、それは単なる思い込みであるようです。自分のなかに存在しているネタに気づいていない、ということはよくあるというのです。自分にとっては「できて当たり前」「知っていて当たり前」かもしれないけれど、人の目には「それ、ちょっとすごいスキルかも」と映ることが意外に多いということです。 でも、自分のなかにあるそういったネタに、どうやって気づけばいいのでしょうか? それを明確にするために、自分自身に質問をしてみることを著者はすすめています。 「あなたは休日、何をして過ごすことが多いですか?」 「出かけるとしたら、どこに行きたいですか?」 「30分の空き時間ができたら何をしますか?」 「飲食店に入るとき、どんな系統のお店に入ることが多いですか?」 「アウトドア・インドアではそれぞれ何をして過ごしたいですか?」 「寝る前の30分は何をしていますか?」 「困ったことがあると人を頼れるタイプですか?」 「誰といるときが楽しいですか?」 「何をしているときに幸せを感じますか?」 (33ページより) こういった“なにげない質問”を自分に投げかけてみれば、より具体的にものごとを思い浮かべることができるはず。それが、なんらかの糸口になるわけです。(30ページより)
迷ったら楽しいほうに舵を切る
どんなネタで趣味副業(趣味起業)に取り組むとしても、必ず出てくるのが「迷い」。「やるべきか、やらないほうがいいか」「右へ行くべきか、左へ行くべきか」というように、判断に迷うシーンが必ず出てくるものだということです。 そんなときには、「やるべきかどうか」「儲かるかどうか」ではなく、「楽しいかどうか」「やりたいかどうか」で選ぶべきだと著者は述べています。 本当にあなたがやりたいことと合致しているのであれば悩むことなくGOですよね。でも、ちょっと違う、やりたいことと少しズレている、と感じた場合は要検討です。それを続けることで「楽しくない」気持ちが大きくなっていくようなら、やはり途中で投げ出したくなる可能性が高いのです。(44ページより) 「儲かるかどうか」「ニーズがあるかどうか」ではなく、あくまでも重要なのは「楽しいかどうか」「やりたいかどうか」。だからこそ、迷ったときは楽しいほうへ舵を切るべきであるようです。 ちなみに、一度は実践してみたものの、うまくいかなかったということもあるでしょう。しかし、途中で放り出してしまっても問題はなし。単に、それが自分に向いていなかっただけの話だからです。自分の思ったように動けばいいのです。 うまくいこうが、失敗しようが、すべてが経験であり、すべてが財産となっていくのです。迷ったら楽しいほうに舵を切る、でもその前に、まずは実践してみる、ということを意識してくださいね。(45~46ページより) 多くの場合、「やったほうがいいとわかってはいても、行動できない」という人は心のどこかに「私には無理」という意識を持っているもの。そのため無意識のうちに、「できない理由」を探そうとしてしまうわけです。そこで、「無理な理由」の捉え方を変えてみようと著者は提案しています。 「時間がない」→「時間のやりくりが上手くなるチャンス!」 「本業が忙しい」→「本業の効率化のチャンス!」 「私より上手な人がいる」→「スキルアップのチャンス!」 (47ページより抜粋) たとえばこのように角度を変えて考えれば、「無理」は「チャンス」に変わるわけです。(41ページより) 本書ではこのあと、副収入を得るためのさまざまなメソッドが紹介されていきます。大切なのは、「無理」と考えずに行動してみること。だからこそ気負うことなく、ここを出発点として動いてみてはかがでしょうか? >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! Source: 日本実業出版社
印南敦史