ミランが宿敵インテルに0-2から3発逆転V! セルジオ・コンセイソン新監督は就任1週間で初タイトル
◇イタリア・スーパー杯 決勝 ACミラン 3ー2 インテル・ミラノ(2025年1月6日 サウジアラビア・リヤド) ACミラン(昨季セリエA2位)が“ミラノ・ダービー”となった決勝でインテル・ミラノ(同優勝)に3-2で逆転勝ちし、16年以来8年ぶり8度目の優勝を飾った。12月30日に就任したばかりの前ポルト指揮官、セルジオ・コンセイソン監督(50)は名門に早くも1つめのタイトルをもたらした。 準決勝でユベントス(イタリア杯優勝)を2-1で撃破したACミランは、後半2分に0-2とされた直後にFWレオンを投入して流れを変えた。同7分、レオンが倒されて得たゴール正面のFKをDFテオ・エルナンデスが直接決めて1点を返すと、35分にはレオンのロングパスをエルナンデスが左から折り返し、ペナルティーエリア内のFWプリシッチが巧みなターンから流し込んで同点ゴール。さらにアディショナルタイムの48分、スルーパスに抜け出したレオンのクロスを途中出場のFWエイブラハムが叩き込んで劇的勝利を収めた。 セリエAで8位と苦戦しているACミランは、今季就任したばかりのパウロ・フォンセカ前監督(51)を解任。現役時代はセリエAでもプレーし、7年間で8つのタイトルをもたらした古巣ポルトの監督を昨季限りで退任したセルジオ・コンセイソン氏に指揮を託していた。 監督交代からわずか1週間で出た結果に、決勝弾のエイブラハムは「僕たちは自信と勇気とハングリー精神を持ってプレーした」と胸を張り、プリシッチは「(新監督からは)“もっとハングリー精神を持て。それが戦術よりも重要だ”と言われた」と明かした。就任初戦でユベントスを破ったあとは「私は選手とハグするような人間ではない。ここには友達をつくるためではなく、勝つために来たんだ」と笑わなかった指揮官だったが、この日はスタッフや選手たちと抱き合い、ロッカーでは葉巻をくゆらせて喜びを分かち合った。交代については「ハーフタイムに指示をするためにコーチはいる。それで給料をもらっている」と説明し、「すべては私の指示を実行してくれた選手たちのおかげだ。やるべきことは多いが、謙虚に取り組めば欧州CLでもリーグ戦でも好成績を収められる」と話した。