「いつもよりもMoto2のバイクを楽しもうと思って乗っている」チャンピオン小椋藍、初日6番手発進/MotoGP第20戦ソリダリティGP
11月15日、スペインのカタロニア・サーキットにて2024年MotoGP第20戦ソリダリティGPのフリープラクティスとプラクティス1が行われた。第18戦タイGPでMoto2クラスのチャンピオンを獲得した小椋藍(MT Helmets – MSI)は6番手で初日のセッションを終えた。 【写真】Moto2:小椋藍(MT Helmets – MSI)/2024MotoGP第20戦ソリダリティGP 小椋は5月に同サーキットで開催された第6戦カタルーニャGPでは優勝を飾っているが、今回はその時とはまた状況やコンディションが別であると捉えているようだ。 「タイヤ選択、特にリヤタイヤが難しいです。5月のカタルーニャGPとは持ち込まれているタイヤが違うので。(2個の選択肢があって)今日はどちらでも良く感じたのですが、レースでは絶対にどちらかの方が良い状況になります。なので、それを当てるのが難しそうです」 「(フィーリングは)普通ですね。初日にしては順位やタイムはまあまあ良かったのですが、タイヤがわかっていないので……。明日はセッションも短くてあまり長く走れないので難しいです。逆にタイヤ選択以外はそんなに困っていなくて、なんとなく良い感じです。タイヤだけ。でもタイヤが一番大事なので、それが決まってくれた方がもっと他に集中しやすいですね」 「でも、気温などが5月の時と全く同じだったとしても、レースは全く違うものになると思います。なので、5月に勝ったことは、自分としてはあまりポジティブには働いていないかもしれません」 前戦マレーシアGPではマシントラブルによってリタイアを余儀なくされた小椋だが、「カプラーのダメなロットを全部捨てたので、今回は多分大丈夫です」と話すように、そのトラブルは解決しているようだ。 来季MotoGPへの昇格が決まっている小椋にとっては、これがMoto2でのラストレースとなる。予選日そして決勝についての展望は以下のように語った。 「チームスタッフのほとんどは来年もチームに残るので、来年に向けて色々やっていると思います。なので、チームはいつも通り、先を見てやっている。いつもと違う感じはしません。自分としては、いつもよりもMoto2のバイクを楽しもうと思って乗っています」 「コース自体はあまり得意ではないんです。頑張って乗るというよりは綺麗に乗るサーキットなので、めちゃめちゃに頑張る、というようなものではありません。そういうサーキットの方が楽しかったかもしれませんが……」 「今日はプレッシャーは感じませんでした。予選ではグリッドなどが関係するので緊張はしますが、プレッシャーはないかもしれません。レースは表彰台で終わりたいです。もちろん(優勝に向けて)頑張りますが。優勝したら嬉しいけれど、2位や3位でも今回は嬉しい。そうでなければ悔しいかな、という感じです」 小椋は5月のレース同様に好成績で有終の美を飾れるだろうか。土曜日の予選、そして日曜日のMoto2ラストレースに期待がかかる。 [オートスポーツweb 2024年11月16日]