大谷翔平の「良き理解者」マッカロー氏、マーリンズの新監督就任と米報道…ドジャース退団へ、来季は「ヘッドバンプ」見られず
大リーグ、マイアミ・マーリンズの新監督として、今季ドジャースの一塁コーチを務めたクレイトン・マッカロー氏(44)が就任すると、ESPNなど複数の米メディアが10日報じた。ナ・リーグ東地区のマーリンズは今季62勝100敗で最下位と低迷。シューマッカー監督は退団し、新たな監督を探していた。 マッカロー氏は分析力に定評がある。今季もドジャースで、相手投手の癖や傾向を映像で研究して選手と共有し、ワールドシリーズ制覇に貢献した。大谷翔平選手とは強い信頼関係を築き、良き理解者だった。試合前によく、2人で投手のモーションを映像で繰り返し見ながら、「走る準備」を整えていた。その成果もあって、大谷は史上初の「50ー50」を達成し、日本選手歴代最多の59盗塁まで伸ばした。 大谷が一塁に出塁した時は、ヘルメットをぶつけ合う「ヘッドバンプ」のセレブレーションをするなど2人のコンビは息があっていた。ロバーツ監督は「クレイトンと翔平は本当にいい関係を築いている。翔平は、単に足の速い選手から、盗塁を奪える選手(スティーラー)に変わった」と称えていた。 マッカロー氏は捕手出身で、プロに入ったが、メジャーに昇格することなく、マイナーリーグで現役を引退。その後、ブルージェイズのマイナー組織の監督などを務めて、2021年にドジャースの一塁コーチに就任した。ドジャースは今年で4シーズン目だった。メジャーの監督は初めてとなる。
中日スポーツ