「梅雨型熱中症」命を落としかねない病にも…汗と湿度をコントロール!梅雨時期の「熱中症」対策【医学博士 伊藤敏孝】
今日から始められる!消防隊に学ぶ熱中症対策
<暑さに慣れる「暑熱順化」が大事> 暑熱順化とは、暑さに身体を慣らす事。暑熱順化によって暑さに慣れると、同じ運動量でも汗をかきやすくなるのだとか。先生によると、6月に熱中症患者が意外と多いのは、暑熱順化ができていない事も原因の1つと考えられるそうです。 <消防隊でも行われる「暑熱順化トレーニング」> 消防隊員は、火災現場での熱中症リスクが高いため、夏を迎える前から負荷をかけた有酸素運動など、汗をかくのを目的とした暑熱順化トレーニングを行なっているそうです。 <暑熱順化の効果は?> 暑熱順化を行うと、汗をかきやすくなり汗の成分も変わるそうです。その成分が「ナトリウム」。ナトリウムは、体内の水分バランスを整えたり身体のさまざまな機能を調整したりする働きがあるといいます。ところが、運動習慣がない人は、汗に多くのナトリウムを含んでいるため、汗をかくとナトリウムが失われて夏バテにつながりやすくなるのだとか。一方、運動をして暑熱順化を行うと汗で失われるナトリウムが抑えられ、夏バテや熱中症を予防する身体づくりが出来るそうです。 <運動習慣のない人はじんわり汗をかくことから> 先生によると、普段あまり運動をしない人は一駅前から歩くなど、じんわり汗をかく事から始めると良いとの事。また、うっすら発汗する程度に湯船に入るのもオススメだそうです。 (2024年6月9日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)
CBCテレビ