子どもによる「盗撮」相次ぐ…大人がそそのかす? 校内なら“プレミア”も「スマホ持ち込み」禁じるべき?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
性的な盗撮行為を取り締まる「撮影罪」で検挙された中学生は1年あまりで83人、高校生なら316人に上ります。子どもによる学校内での盗撮が後を絶ちませんが、その実態を取材しました。家庭や学校は、子どもたちを守るために何ができるのでしょうか。 そこで今回の#みんなのギモンでは、「学校内で相次ぐ盗撮…防ぐには?」をテーマに解説します。
■着替える教室に男子生徒のスマホが
小野高弘・日本テレビ解説委員 「年が明け、学校も始まります。子どもたちにとってスマートフォンやタブレット端末が当たり前になっていますが、子どもによる盗撮が後を絶ちません。それも学校の中で行われ、子どもが加害者にも被害者にもなっている状況があります」 「子どもたちを守るために何ができるか考えます。記者が話を聞いたのは、九州地方の中学校に娘が通うさきえさん(仮名)です。去年7月、『お子さんが盗撮被害に遭いました』と、中学校から突然電話がかかってきました」 「学校側の説明によると、女子生徒らが体育の授業で着替える教室に男子生徒のスマホが録画状態で設置されていたそうです。学校が事案を把握した時には、既に男子生徒は撮影した動画を削除していたといいます」 「さきえさんは『どこまで撮影されていたのかわからない。動画が拡散されていないかも不安だ』と話していました。警察に相談したところ、『動画が削除されて確認できないので、盗撮での捜査は難しい』と言われたそうです」 鈴江奈々アナウンサー 「こういった問題が学校内で起きていると初めて知りました。ICT教育はとても大事ですが、小学生ですらタブレット端末を1人1台持つような中で、新たな問題も起きてしまっているんですね」
■修学旅行の宿で…入浴の様子を盗撮
小野解説委員 「本当に相次いでいます。こうしたケースもありました。去年6月、埼玉県の中学校が修学旅行に行った際、宿で複数の男子生徒が女子生徒の入浴している様子を盗撮したとして、警察が捜査したということがありました」 「男子生徒らは、撮影した動画や画像をSNSで学校内の友人に送っていたとみられています」 森圭介アナウンサー 「魔が差したとか、出来心だったとかではなく、完全な犯罪ですし、傷ついている人たちがいるということを絶対に忘れてはいけませんよね」