遠藤渓太が独走ゴラッソ!!20歳FW野澤零温はJ1初ゴール!! 松木玖生ラストマッチのFC東京、5万7千人集結の国立マッチ快勝
[7.13 J1第23節 FC東京 2-0 新潟 国立] J1リーグは13日、第23節を行い、FC東京がアルビレックス新潟を2-0で下した。前半6分にMF遠藤渓太の独走カットインシュートで先制した後、後半は劣勢に回ったが、後半33分に速攻からFW野澤零温がJ1初ゴールを決めて追加点。この日が国内ラストマッチとなったMF松木玖生も後半16分からのプレーで存在感を放ち、大観衆の国立を沸かせた。 【写真】お相手がJ1選手だったと話題に…元アイドルの女優が2ショットで結婚報告 国立競技場に57,885人が集まった一戦。ホームのFC東京は海外移籍手続きのため離脱する松木がベンチスタートとなり、パリ五輪前ラストマッチのMF荒木遼太郎もメンバーを外れ、GK野澤大志ブランドンのみ先発した。一方の新潟はFW長倉幹樹が6試合ぶり、DF遠藤凌が10試合ぶりの先発出場を果たした。 試合は前半6分、FC東京が早くも先手を取った。左サイドで遠藤が起点を作り、中央に戻すと、これを受けたMF小泉慶が浮き球のスルーパスを左サイドに配球。オフサイドポジションにいたFW仲川輝人があえてボールに触れずに相手を引きつけ、遠藤が受けると、そのままカットインした遠藤がペナルティエリア左から右足シュートを突き刺した。 遠藤は途中出場で2得点を奪った第8節・東京V戦(△2-2)以来15試合ぶりのゴールで、これが今季3点目。横浜FMユース時代の恩師である新潟の松橋力蔵監督との一戦で見事な独走スーパーゴールを披露した。 一方の新潟は長倉、MF長谷川元希、MF谷口海斗が時折ポジションを入れ替えながら攻撃を組み立てるが、なかなか決定機には至らない。前半31分、新潟は味方のシュートミスを受けた谷口が振り向きざまに狙うも、DF木本恭生にブロックされると、FC東京も直後にカウンターを仕掛けたが、左に抜けた遠藤の折り返しはDFトーマス・デンにカットされ、互いにチャンスを逃した。 そのまま試合は後半へ。5分、背後を狙う機会の増えた新潟は左ハーフスペースで長谷川が受け、縦に流すと、フリーで飛び出した谷口が右足で狙う。だが、これはゴール右外へ。同6分には速攻から谷口が左に抜け出し、ゴール前へのパスに長倉が抜け出すも、DF徳元悠平の献身的なカバーに阻まれた。 なおも新潟の攻勢は続いて後半13分、DF堀米悠斗のフィードに長谷川がフリーで抜け出し、エリア内まで侵入したが、またもシュートは枠を捉えられない。劣勢が続くFC東京は同16分、ポストプレーで存在感を放っていたFWディエゴ・オリヴェイラに代わってこの日が国内ラストマッチの松木を投入し、松木はキャプテンマークを託されピッチに立った。 その松木は後半17分、野澤のゴールキックを受けて味方につなぎ、FK獲得に貢献。サポーターから松木への個人チャントが歌われ続ける中、ゴールから30m超の位置から直接シュートを狙い、さっそく存在感を示した。その後は再び拮抗した展開が続く中、FC東京は同26分、遠藤に代わって野澤を投入した。 FC東京は後半28分、松木が敵陣左サイドで球際に競り勝ち、左の野澤零の攻め上がりを促すと、折り返しのパスから松木が強烈なシュート。だが、これはトーマス・デンに阻まれる。やや勢いの落ちてきた新潟は後半31分、谷口と長谷川に代わってFW小野裕二とFW松田詠太郎が投入された。 そんな新潟は後半31分、さっそく右サイドを松田が切り裂き、横パスからDF藤原奏哉が果敢に攻め上がってシュート。だが、これはGK野澤大に足で止められ、またしても決定機を逃してしまう。 するとFC東京は同33分、松木が自陣右サイドで屈強なキープを見せ、ここから速攻をスタート。DF白井康介の縦パスをMF安斎颯馬が巧みにそらすと、右サイドを突破した小泉のクロスに野澤零が飛び込み、J1通算7試合目での初ゴールが貴重な追加点となった。 その後は新潟が負傷明けで12試合ぶりの復帰となったMF宮本英治を投入するなど、再び猛攻を展開したが、DF森重真人とDF長友佑都をクローザー投入したFC東京がそのままシャットアウト。国立決戦を2-0の快勝で終えた。