旧一万円札・福沢諭吉の「人の上に~」以上に味わい深い言葉を発見…2025年の指針にしたい「退かない」生き方
名言その4 ■【今日という日は残りの人生の最初の日だ】 イタリアのことわざ 何かを始めようとしたときに、最初の障壁となりがちなのは、自分の中に芽生える「もう○歳だしなあ」という気持ち。しかし、本当にやりたいことなら、年齢なんて関係ありません。今日は残りの人生の最初の日だし、今日の自分は残りの人生の中で「もっとも若い自分」です。 「もっと早く始めればよかった」「せめてあと○歳若かったら」と思う必要はありません。そもそも思っても仕方ありません。もし、誰かがそう言いながら何かを諦めているとしたら、本当はやりたくなくて「もっともらしい理由」にしているだけです。 誰もが新しい一日を迎えるたびに、人生の新しいスタートを切っています。戻っては来ない過去のことは忘れて、未来だけを見て、遠慮なく夢や希望を抱いてしまいましょう。いくつになろうと、あなたには無限の可能性があります。 ---------- ●結論 大人に「もう遅い」ことはないが「まだ早すぎる」こともまずない ---------- 名言その5 ■【逃げるのは恥だが役に立つ】 ハンガリーのことわざ 人気ドラマと、その原作となった漫画のタイトルとして、日本でも広く知られているフレーズです。もともとはハンガリーのことわざで、「自分の戦うべき場所を見つけるために、時には逃げることを選ぼう」という意味。 今いる場所でがんばることも、途中で投げ出さないことも、もちろん大切です。ただ、もっと大切なのは、自分が持ち味や実力を発揮して、やりがいのある毎日を過ごせること。その苦労に意味があるのか、苦労することで自分が進みたい方向に進めているのか、時々は立ち止まって考えてみることが大切です。 「ブラック企業」や「パートナーのDV」が典型ですが、あなたを心身ともに痛めつけるだけの場所から逃げるのは、恥でも何でもありません。胸を張っていい勇気ある行動です。逃げることで新しい未来を切り開きましょう。 ---------- ●結論 逃げることを「恥」だと責める人は、あなたを都合よく利用したいだけ ---------- 「名言」は人類の叡智の集大成です。さまざまな偉人が残した言葉や、世界各地で大昔から伝わっている言葉には、強く生きるための知恵や自分を元気づける秘訣が詰まっています。生きていく上で必ず付きまとう悩みや迷いやモヤモヤは、名言に解消してもらいましょう。悲しいときや落ち込んだときは、名言に慰め励ましてもらいましょう。名言という頼もしい味方と手を取り合いながら、あなたの人生をあなたらしく胸を張って歩いて行ってください。 ---------- 石原 壮一郎(いしはら・そういちろう) 大人系&検定系コラムニスト 1963年三重県生まれ。1993年に『大人養成講座』でデビューして以来、大人の素晴らしさと奥深さを世に訴え続けている。『大人力検定』『父親力検定』『大人の言葉の選び方』など著書多数。最新刊『昭和人間のトリセツ』(日経プレミアシリーズ)と『人生が好転する95の言葉 大人のための“名言ケア”』(創元社)が好評発売中! 郷土の名物を応援する「伊勢うどん大使」「松阪市ブランド大使」を務める。 ----------
大人系&検定系コラムニスト 石原 壮一郎