旧一万円札・福沢諭吉の「人の上に~」以上に味わい深い言葉を発見…2025年の指針にしたい「退かない」生き方
名言その2 ■【進まざる者は必ず退き、退かざる者は必ず進む】 福沢諭吉(啓蒙思想家・教育者/1835~1901年) 変化には勇気が必要です。変化したことで、いい方向に進むとも限りません。今の状況や環境に強い不満がなければ、とりあえず「現状維持」が正解という気持ちにもなるでしょう。しかし、福沢諭吉は「進まざる者は必ず退き」という言葉で、前に進まないことは後ろに下がることと同じであると警告しています。 それに続くのが「退かざる者は必ず進む」という言葉。人は「やらない理由」を探すのが得意です。旗色が悪くなると、いったん後ろに下がってまた機会を伺おうと考えがち。しかし諭吉は、「退かざる者」であり続ける大切さを訴えました。 スムーズにはいかなくても、退きさえしなければ、ジタバタしているうちに必ず前に進めます。ムキになって「前進」にこだわるのは危険ですが、態勢を立て直すにせよ作戦を練り直すにせよ、「退いているのではない」という意識は持ち続けましょう。 ---------- ●結論 仕事も人間関係も日々努力と変化を積み重ねてやっと現状維持を保てる ---------- 名言その3 ■【満身の力を込めて現在に働け】 夏目漱石(小説家、英文学者/1867~1916年) はたして、今の仕事を続けていていいのだろうか――。誰しも、そんな迷いを抱くことがあります。仕事だけではありません。勉強している内容に対しても、「この選択でよかったのかな」「幸せな未来につながっているのかな」と迷うことはあるでしょう。 この言葉には、前置きがあります。フルバージョンは「妄りに過去に執着するなかれ、いたずらに将来に望を属するなかれ、満身の力を込めて現在に働け」。過去を振り返って後悔しても、やたらと未来に希望を託しても、ますます迷いが深まるばかり。人生に手ごたえを感じるために自分ができるのは、今やっている仕事や勉強に「満身の力」を込めることだけです。 満身の力を込めて目の前のことをやり続けられたら、どんな結果になっても満足できるはず。たとえ予想とは違う展開だったとしても、人生に悔いが残ることはありません。現在を疎かにしていたら、どんな結果にも不満を覚えそうです。迷いが生じたときは、まず目の前のことに全力を尽くしましょう。 ---------- ●結論 過去や未来について考えがちなのは今すべきことをサボりたいからかも ----------