【秘話】小倉智昭さん(77)膀胱がんで亡くなる…「とくダネ!」で共演した歴代アシスタント5人が明かす“小倉さんエピソード”
朝の情報番組「とくダネ!」のメインキャスターを22年に渡って務めた小倉智昭さんが9日午後、膀胱がんのため亡くなった。77歳だった。「とくダネ!」のアシスタントとして小倉さんを支えた5人の女性が、知られざるエピソードを明かした。 【画像】小倉さんへの感謝の言葉を語る中野美奈子さん
1999年4月1日に「とくダネ!」放送開始
小倉さんがフジテレビの“朝の顔”となったのは、25年前の1999年4月1日のことだった。 小倉さん(当時51歳)※「とくダネ!」初回放送で: きょうはエイプリールフールですが、「とくダネ!」こそ本当のワイドショーです。3カ月はこの番組、続ける自信があります。小倉智昭です。 恭子ちゃんは東大出ですが、この番組に学歴は全く通用しません! 「とくダネ!」の初代アシスタントを10年に渡り務めた佐々木恭子ナウンサーは、突然の訃報に「ああ、ついにこの時が来てしまったかという、本当にガクッときました。で、癌になられてから8年経っていたので、ああ頑張られたな本当、ずっと頑張り続けてるってことを思いました」と話す。 22年間、時には現場に足を運び、独自の視点で情報を伝え続けた小倉さん。「とくダネ!」のアシスタントとして小倉さんを支えた5人の女性が、知られざるエピソードを明かした。 初代アシスタントの佐々木アナと4代目の梅津弥英子アナウンサーは、「とくダネ!」名物のオープニングトークの“裏側”を暴露した。 佐々木アナウンサー: 10分間立ち尽くした回もありましたよ。 本当に何を喋るか全然分からないんです。朝打ち合わせの部屋に入ってこられて、今日の記事をきっかけにするね、って言って」 梅津アナウンサー: 丸々出番がなくなったプレゼンターの方がいたとか。 本当にその日その日オンエア、蓋を開けなきゃどうなるか分からない。 毎日何が起きるか分からない生放送。梅津アナは終了後、小倉さんに怒られた経験が忘れられないと話す。 梅津アナウンサー: あまり小倉さんに面と向かって怒られることはないんですけど。ゲストに気を使ってVTRを走らせている時に話をしていると、放送終了後に小倉さんが「スタッフが作ったVTRをちゃんと見ろ」と。「その後、その内容について話すんだからゲストにも見てもらえ」と。 寝ずに皆が編集しているVTRだからそういうところはちゃんと向き合おうって感じの話をされて。 「とくダネ!」2代目アシスタントは、元フジテレビアナウンサー・中野美奈子さん。 印象に残っているのは小倉さんの“さりげない優しさ”だという。 中野さん: 小倉さんの誕生日に皆でネクタイを選んでプレゼントして。 誰だよこれ選んだの、俺こんなのしねーよ、って言ってたんですけど、いつかのライブに行った時にそれを付けてくれて、照れ屋なんだけど優しいところは小倉さんらしいなと。 3代目アシスタントは、女優・タレントとして活躍していた菊川怜さんは、番組での姿からは想像がつかない“小倉さんエピソード”を明かしてくれた。 菊川さん: 私の送別会をやってもらったんですけど、疲れているから小倉さんグ~って寝ちゃったりして、イタズラして寝ている小倉さんと写真撮ったりしましたけど、やっぱり普段気を張りつめているから緩むんですかね。 5代目アシスタントとして、番組終了までを支えた山﨑夕貴アナウンサーはこう振り返った。 山﨑アナウンサー: 毎日緊張して夜も眠れない私に、そのままのキャラクターで良いんだよと言わんばかりに、小倉さんはたくさん温かいツッコミをくれて、私の居場所を作ってくれました。 思えば小倉さんは、いつだって私の心配をしてくれていました。 結婚した際には「家に足りない物はないのか?」と、まさかの高級ベッドをプレゼントしてくれたり。歯が痛いと相談すれば、当日に歯医者の予約を取ってくれたり。 親族のみの結婚式には小倉さんからの大きな大きなお花がひとつ。 まだまだ小倉さんの愛情に甘えさせてもらいたかったです。