明治大学、成長を遂げたセットプレーを武器に大学王者・帝京大学との一戦に挑む。ラグビー関東大学対抗戦
関東大学対抗戦、5連勝を飾った明治大学。11月17日(日)に迎える相手は全国大学選手権3連覇中の王者・帝京大学だ。
前節での筑波大学戦では、今月のテーマ『タイト』を掲げ「自分たちの流れに持っていけない場面でも、しっかり1つになることを確認する」(FB/フルバック秋濱悠太・商4=桐蔭学園)ことを意識して戦いに挑んだ。
試合では筑波大を圧倒するディフェンス力が光り、完封勝利を果たすも、セットプレーの精度では課題が残る試合となった。「スクラムでのレフェリーとのトークだったり、ラインアウトのスローだったり、もうちょっとディティールをこだわっていきたい」(NO.8/ナンバーエイト木戸大士郎主将・文4=常翔学園)。
一方、前節に行われた早稲田大学戦での帝京大は、試合序盤から早大に主導権を握られる展開に。早大のキックを織り交ぜた幅広いアタックに苦しみ、最終スコア17-48と大敗を喫した。帝京大は今季初の黒星、対抗戦連勝記録は34でストップした。
明大にとって、次節・帝京大戦は対抗戦優勝や上位通過をかけた重要な一戦に。そして、これ以上の負けは許されない帝京大は、今まで以上の気迫で挑むに違いない。勝敗が対抗戦の行方を大きく左右する今試合で、勝負のカギとなるのはセットプレーとボールを持っていない時間である『オフザボール』時の動きだろう。
夏の菅平合宿での帝京大戦では、明大は2トライに封じ込められた。「ボールキャリーがコントロールできなかったり、2人目のサポートが遅かったりして、簡単に相手にジャッカルされてしまった。他にもボールがポロポロしていた場面が何度もあったので、精度を高めなければならない」(左CTB/センター平翔太・商3=東福岡)。
また、スクラムやラインアウトでも帝京大優位に立つことが多く、スコアでも常に帝京大を追いかける状況が続いた。
しかし、対抗戦開幕後、明大は大きな成長を見せた。「ブレークダウンのところのみんなのハードワークは本当に成長した。キックの後のチェイスやプレッシャー、そういうマインドの部分も強くなった」(右FL/フランカー福田大晟・商4=中部大春日丘)。また、日本体育大学戦、筑波大戦とこれまで2戦を0点ゲームで抑え、最後まで戦い抜く力も武器となった。