海外メディアは錦織の格下苦戦に注目報道「なんとか生き残る」「番狂わせの予感広がる」
全豪オープンの男子シングルス1回戦が行われ、第8シードで世界ランキング9位の錦織圭(29、日清食品)は、同176位カミル・マイクシャク(23、ポーランド)と対戦。3-6、6-7と2セットを奪われたが、6-0、6-2と追い上げファイナルセットにもつれこみ、3-0となった時点で、マイクシャクが右手と足の痙攣などにより棄権を申し出たため、辛くも2回戦進出が決まった。海外メディアは、優勝候補でもある錦織の格下への苦戦を大きく取り扱った。 英国のデイリー・メール紙は「錦織が大きな恐怖を生き延びる。ポーランド選手のマイクシャクが記憶に残るグランドスラム大会デビューで故障棄権の前に最初の2セットを奪取して(錦織を)唖然とさせた」と、錦織の苦戦を伝えた。 「だが、錦織はそこから10ゲーム連続で奪い、試合の主導権を握った。錦織は故障したマイクシャクが棄権する前の17ゲーム中15ゲームを奪った」と続けた。 オーストラリアのジ・エイジ紙は「錦織、恐怖を生き延びて2回戦へ進出」との見出しを取り、「錦織は、最初の2セットをベストと程遠いプレーでブレークポイントをいくつも逃してラケットを投げ出していた。(マイクシャクの棄権は)大きな救済となった」と報じた。 オーストラリアのニュースサイトnews.com.auは、試合結果を速報。「『もうたくさんだ』スター選手が傷心の棄権」として、「全豪オープンのスター選手の1人が、見るのも辛い1時間にもわたる苦痛を我慢したあげくに、夢のような結果が灰に変わってしまった。彼はコート上で涙を流した」と、最初に2セットを奪いながらも、故障の不運で棄権したマイクシャクに焦点を当てた。 記事は「マイクシャクが第3セットで痙攣を起こし、コートで顔をゆがめるという心痛む場面は1時間以上も続いた。メルボルンパークに世界の注目が集まった」と描写。 「テニスコメンテーターの何人かはマイクシャクの奮闘は勇敢だとしたが、その他は、彼が最初に痙攣をおこしたときに棄権を拒否して体を痛め続けたことを嘆いた」と続けた。