金蘭会、6年ぶり女王奪還へ 燃える西村主将「決勝で就実にリベンジしたい」
【冬のアオハル・高校スポーツ特集バレー編】 冬の高校スポーツの全国大会に出場する注目校を取り上げる連載「冬のアオハル」。第3回は「ジャパネット杯 春の高校バレー」として行われる第77回全日本高等学校バレーボール選手権大会(2025年1月5日開幕、東京体育館、サンケイスポーツなど主催)に出場する金蘭会(大阪第2)を紹介する。7月の全国高校総体(インターハイ)で全国制覇し、10月の国民スポーツ大会で準優勝。世代別日本代表9人を擁する大阪の強豪が、2019年大会以来の女王に返り咲く。 前回大会の雪辱を果たし、笑顔で高校バレーを締めくくる。6年ぶりの頂点へ─。1年時から春高の舞台を知るアウトサイドヒッターの西村美波主将(3年)が覚悟をにじませた。 「主将として姿勢や声掛けで引っ張るのはもちろん、自分が最後に打ち切って勝ちたい」 前回大会は準々決勝で就実(岡山)にストレート負け。相手エース・福村心優美との〝2年生エース対決〟で完敗した。「自分は先輩に頼ってしまった。プレーもまだまだで、すごく悔しかった」。同じ舞台でのリベンジに燃えている。 今年のチームには、西村を筆頭に世代別の日本代表9人が在籍。名将・池条義則監督は「優勝する力を持っている数チームのひとつであることは間違いない」と評価している。 実績も十分だ。7月の全国高校総体(インターハイ)決勝で、春高バレーで敗れた就実にストレート勝ち。宿敵を破って2年ぶりの優勝を飾り「チームでサーブ&ブロックがハマって、自分たちのやりたいバレーができた」と西村。自信を深めた。 ただ、今季2冠を狙って挑んだ10月の国民スポーツ大会決勝では、再び相まみえた就実にストレート負け。「勝たないといけないと思ってしまって、思うようなプレーができなかった」。今季、因縁のライバルとの戦績は1勝1敗。最後の大会で白黒つけるつもりだ。 「春高バレーでは、インターハイを超えるようなバレーをしたい。一戦一戦を大事に勝っていって、決勝で就実にリベンジしたい」。失意を味わった試合から1年。一戦必勝で勝ち上がり、金蘭会が女王の座をつかむ。(鈴木和希) ★馬場柚希「ブロックでチームを引っ張っていきたい」