ラグビー元日本代表&J1横浜Mの守護神が熱弁 「アスリートが言うからこそ、いろんな壁を越えて集える」 地域貢献活動テーマに議論
バスケットボール、Bリーグ2部(B2)のライジングゼファー福岡は18日、福岡市東区のアイランドアイで地域貢献活動をテーマにしたパネルディスカッションを開き、現役選手とプロクラブの経営者たちが地域貢献の意義や自らの果たす役割などについて語り合った。 ■福岡に味噌ラーメン店、金森が〝二刀流〟オープン【写真】 ライジングゼファー福岡の古川宏一郎社長やJ1アビスパ福岡の結城耕造社長、ラグビーのリーグワン2部、九州電力キューデンヴォルテクスの元日本代表WTB山田章仁、J1横浜F・マリノスのGK飯倉大樹、J1湘南ベルマーレの大多和亮介副社長がパネリストとして参加した。 フランスや米国など海外でのプレー経験も豊富な山田は「海外では選手と地域の方との距離感が身近で、待ちの生活に溶け込んでいる」と地域と自然に密接な関係を築き、リスペクトし合っている様子を紹介。地元北九州市をタレントの武井壮と散策した際に、武井がファンへ気さくに対応していたエピソードも披露し「壮さんは『ラグビーは好きなことだからもちろん頑張るよね。それより、ここ(オフの現場)が一番頑張らないといけない。自分やラグビーの良さを伝えるにはオフを頑張ってほしい』と仰った。それが支えになっている」と地域の子どもたちを中心に交流活動を続けている原動力に挙げた。 横浜MのJ1公式戦で小学生と保護者を招待している飯倉は「プロ選手は必ず終わりがあるので、ある日を境に応援してもらっていることに感謝ができる」と語り、地域貢献への思いが高まった出来事として、2019年夏に横浜Mから神戸へ移籍した際の光景を挙げた。「僕なんてファン、サポーターに愛されているわけでもなく、お役御免みたいな形で出されるかと思ったけど、サポーターたちが飯倉コールや手紙をいただいて。もっと感謝し、いろんなことに還元しなきゃいけない」と使命感をたぎらせた。 J1福岡の結城社長は「勝利することで夢と感動を与えることも一つの地域貢献」と踏まえた上で、年間2000回以上行っている地域貢献活動を紹介。「地域とともに発展するのがわれわれの存在意義と考えている」と強調した。 B2福岡の古川社長は「多くの方々に応援していただけるようなクラブになるには、存在するだけではだめ。同じ地域のファミリーとして課題に取り組むことが一番大事」と意義を語った。 J1湘南の大多和副社長はスポーツと地域貢献活動を絡めることで生まれる力を「ミックス力」と表現。「アスリートが『この指止まれ』と言うからこそ、いろんな壁を越えて集える。それこそがアスリート、スポーツの力。そこでビジネスも成立しないと、持続的にはならない」と提唱した。 ▼▼注目選手の去就は?今オフの契約状況【一覧】▼▼
西日本新聞社