【ひと目で分かる政策比較】姓変わることに疑問…事実婚選んだ夫婦 衆院選の争点「選択的夫婦別姓」各党の主張は
日テレNEWS NNN
今月27日に投開票日を迎える衆議院選挙。「news every.」では「ひと目でわかる政策比較」と題して、各党の政策の違いを伝えています。18日は「選択的夫婦別姓」についてです。結婚で姓が変わることに疑問を感じ事実婚を選んだ夫婦。課題を感じる部分もあるといいます。 【動画】藤井貴彦キャスター・櫻井翔キャスターが直撃 7党首討論「私たちの未来をどうプラスに変える?」 ◇ 東京都内で夫と子どもと暮らす上田めぐみさん。婚姻届を出していない“事実婚”のカップルです。 上田めぐみさん 「私もパートナーも、自分の姓をキープしたいと思っている」 日本では、結婚すると夫か妻、どちらかの姓に統一するよう民法で定められています。法務省の調査では、世界でこうした制度があるのは日本だけだということです。
上田めぐみさん 「なんで、女の人ばっかり結婚したら姓を変えるんだろう。私も変わりたくないなと思って」 仕事でパスポートを使うことも多い上田さん、事実婚で姓を変えていないことが便利な半面、日常の様々な制度で不便を感じることもあるといいます。 上田めぐみさん 「昨年、この住宅を買ったんですけれども、ペアローンを組むときに、事実婚だと組めない金融機関がすごく多い。法律婚していても離婚する人が3組に1組いる時代なのに、そこ(法律婚か否か)を見るのか」 子どもについても、事実婚では共同親権が認められず、上田さんだけが親権を持っています。 上田めぐみさん 「2人で協力して育児をしてきた。子どもが成長する過程でそれ(共同親権を持てないこと)が、何か不利益にならないかという心配は常にある」
17日、国連の女性差別撤廃委員会では、日本で夫婦別姓も選べるようにすべきという意見が出されましたが、日本政府は「国民の意見がわかれている」「旧姓を通称として使える」などと従来の回答を繰り返しました。 日本国内では「夫婦で姓が異なると家族の絆が壊れる」といった意見もあります。 上田めぐみさん 「もう、あくまで選択制なので、選べるようにしてくださいっていう、すごくシンプルなお願い。これは人権問題だと思うので、困っている人に寄り添う判断をしてほしい」 ◇ 選択的夫婦別姓は、衆議院選挙の争点の一つです。この選択的夫婦別姓制度をめぐる各党の違いについて、日本テレビ政治部の鈴木しおり記者が解説します。