日米の国家試験を同時合格した医師が明かす、「ハイライトを引く」勉強法が効果低めな理由
「ハイライトで勉強した気になってしまう」に注意
このようにかなり低い評価となっているハイライトと下線ですが、僕は本や教科書、学術論文などを読む時、ハイライトしたり下線を引いたりすることがよくあります。昔から使い慣れている日本のuniのプロパス・ウインドウ蛍光ペンをアメリカでも購入して使っているくらいです。大事なところは蛍光ペン、それよりちょっと重要性は落ちるけれど強調したい箇所は赤いペンで下線と、使い分けることもあります。 ハイライトや下線を引くことは、それほど手間がかからないことと、繰り返し通読することはしないので、あとで覚え直すところ、何か資料として使えそうなところはマークしておきます(なので、みなさんも気にせずにこの本にハイライトや下線を引きましょう)。しかし、再読と同じで、あまり効果がないにもかかわらず「勉強した気になってしまう」ことがある点には注意し、ハイライトや下線を引くだけでなく、効果の高い学習法も行う必要があります。 『科学的根拠に基づく最高の勉強法』 私たちが今まで慣れ親しんだ、繰り返し読む(再読)、ノートに書き写す・まとめる、ハイライトや下線を引く、といった学習法は、実は身につきにくいやり方だった! 覚えたことを思い出す、人に教えられる=アウトプットこそが成長につながる。医者である著者が、研究によって検証された効率的な勉強法を論文からひも解き、実践方法まで大公開する一冊。 ¥1,760/KADOKAWA
TEXT=安川康介