メディアに掲載されない被災地「生活していきたくても…厳しい故郷の“現実”」リアルに発信し続ける 輪島市町野町出身のシナリオライター・藤本透さん
SNSできょうも発信を続ける藤本さん。地震発生から3か月。復旧だけではなく、復興のニュースも増えてくる中、町野町だけではなく、被災地には最低限の衣食住もそろえられない苦境にある人が多くいることを忘れてほしくないと話します。 藤本透さんインタビュー 「復旧や復興の報道が増える中、町野町の現状は発災時と大きくは変わっておりません。道路の啓開、電気と水道の復旧が進んでおりますが、たくさんの家屋が倒壊したままなのです。電気が通っても、水道の本管が復旧しても、『帰る家』がありません。地元の方々の声を聞けば聞くほど、まだまだ多くの支援が必要であると感じています。私個人が出来ることは本当に少なく、たくさんの方にお心を寄せていただくことが大切であると感じております。どうか、能登を、出来れば輪島市町野町をお願い致します。」 近年の大規模災害では、SNSをはじめとしたネット発信が、多くの人や行政を動かすことがありました。藤本さんの地元・輪島市町野町の住民の多くは高齢者。SNSを駆使できる人は限られています。壊滅的な打撃を受けた町野町の現状を藤本さんは遠く離れた東京から地道に発信し続けています。
北陸放送