【船橋競馬 平和賞】ウィルオレオール きっちり差し切って重賞初V ホッカイドウ勢が3連覇
地方交流の2歳重賞「第70回平和賞」が30日、船橋競馬場で行われた。1番人気のウィルオレオールがゴール前差し切り優勝、重賞初制覇を決めた。同馬には「第75回全日本2歳優駿」(Jpn1、12月11日、川崎)への優先出走権が与えられた。 今年も北海道勢がタイトルを持っていった。これでこのレース3連覇。小国師も「2歳は強いからね」と満足そうな表情で頬を緩めた。 「1頭内に人気馬がいたから」と石川倭は3番手を行くアッカーマンをマークするように道中は脚をためた。動いたのは3コーナー過ぎ。内ラチ沿いから勢いをつけて直線で大外に持ち出すと右ステッキがゴーサイン。直線残り200メートル。先に抜け出したガバナビリティーとの差は5馬身あったが、勢いそのままに差を詰めていくときっちり首差捉えてゴールした。 「左回りの練習も十分やってきたし不安はなかった。直線を向いて届くかな、と思ったが馬が頑張ってくれた」と石川倭。今後は権利を獲ったJpn1へ。「一度北海道へ戻して再遠征」(小国師)となるが、さらなるパワーアップでビッグタイトルを手中に収めるつもりだ。 ◇ウィルオレオール 父レッドベルジュール 母カゼノボレロ(母の父フサイチコンコルド) 牡2歳 北海道・小国博行厩舎 馬主・前田良平氏 生産者・青森県横浜町の風ノ丘ファーム 戦績6戦3勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金2520万円。