「男系男子」のみの天皇は女性差別?国連が皇室典範の改正求め物議 保守派の専門家「内政干渉は許されない」「粗い調査だ」
■過去には8人の「女性天皇」も
日本の天皇は、今上天皇で126代目。その全てが初代・神武天皇につながる血筋で受け継がれている。今年で2684年の歴史があり、8人10代の女性天皇がいたこともある。「男系男子」からは外れるが、男系女子ではあり、また皇位に就いている間は子どもを持たず、葛城氏は「自分があくまで中継ぎだと理解して、ふさわしい男性が現れるまで自分が短い期間で代理を務めるという意味合いだった」と説明。今回の勧告を受け入れ、仮に愛子内親王が皇位に就くとなると「過去の女性天皇みたいに、子供を産まないでくださいとか、もしくは独身だったら結婚しないでくださいとは言えない。旦那様が一般の方だとすると、その子どもは神武天皇に繋がらない」と説明した。 モデルの當間ローズは、今回の勧告について国連側に事前のしっかりとした調査を求めた。「スペイン王室にもイギリス王室にも同じような勧告を出したと説明しているが、日本の天皇はそもそも皇帝でもなく、世界にただ一つだけの存在だ。そこは日本人のアイデンティティや宗教的な意味合いも含めているのに、そこが理解できていないと思った。何が大事かと言えば、日本の天皇がどういう存在かは、日本人がもっと説明するべきだし理解してもらう活動をもっとしていかなければ」と、日本側の課題も指摘した。 パックンは、国連からの勧告があったとしても、はっきりと「日本の天皇制は日本人が決めるべき」だと主張。「誰に何と言われても日本人が決めればいい。日本の象徴として何が今の時代に合っているのか、変えたいなら変えればいい」とし、また今回の勧告についてのニュアンスは「正しい日本語なら『促す』とか『推薦』で、勧告というほど上から注意しているようなものでもない。提案をしているだけで、宗教などに口を出しているつもりはない」と補足した。 国際的な観点で、日本に天皇がいる価値の大きさを、タイニー創業者・代表の山田真央氏は感じている。「外国の王族に友人がいるが、みんな日本の万世一系の天皇家・神武朝に対してものすごくリスペクトしている。政権が変わったり、王様が変わったりするタイミングで、日本の天皇のところに会いに来るが、これもリスペクトがあるから」とし、これが外交にも大きな役割を果たしていると訴えた。「天皇陛下にご挨拶に来ただけで帰るわけもなく、各国の首脳が日本の首脳と会談をしていく。日本の政治家がいろいろな国の首脳に会いに周遊するにはすごくコストがかかる。でも天皇陛下がいるおかげで、彼らからやってきてくれるのは、経済的にもメリットがあって税金もすごく削減できている」と語っていた。 (『ABEMA Prime』より)
ABEMA TIMES編集部