大神いずみ「いつの間にか長男大学生、次男は中2。ラップのライブに一人で行かせるか?我が身を振り返って悩む」
◆子どもだけでライブに行くのなんてまだ早い 音楽の好みは食やファッションと同じで、誰にも制限されたりとやかく言われる筋合いはない、というのがわたしの信条だ。 なので野球や勉強、今日するべきことを全て終えたらいくらでもどうぞ。それが我が家のルール。 最近は少々野球で厳しいことを父親から言われる時こそ、逃げ込むようにヘッドホン片耳外してラップを聴いている瑛介。両耳で聴いてしまうと父の不規則な問いかけに返事が遅れてしまい、父の大噴火が起こりかねないからだ。 反抗期あるある。母も気が気ではない。 そんな瑛介が、最近ラップのライブに行きたいと言い出した。 同い年の友達がそろそろ行くようになっているらしく、羨ましそうに友達の話をわたしに聞かせる瑛介。 横浜アリーナや日本武道館、ラップバトルの行われる会場の横を通るだけでヒヤッヒャと興奮するようになった。 「今度武道館であるラップバトル、友達といっしょに行っていい?」 「いい?」くらいのところに被せるように 「ダメです」 わたしは答えた。 あーだからこーだから、と理由を並べるまでもなく、当たり前だけど 「子どもだけでライブに行くのなんてまだ早い」
◆地獄のような光景が頭を支配 電車も調べないとまだちゃんと乗れない、指示したことの半分以上聞いていない時がある、お金の管理が甘くて狙われやすいであろうまだ中学生の我が息子。彼がラップの会場に集まってくる大観衆に紛れて決して無事であるはずがないであろう「地獄のような光景」がすっかりわたしの頭を支配していた。 たとえば行き先がディズニーランドでも、反対するのか、わたし? 確かにたとえ行く先が遊園地でも、実はまだ心配だ。けれど遊園地に子ども同士だけで行かせる年齢は、年々下がっているような気がする。 子ども同士が約束してきても家庭ごとにお許しがいただけるかどうかはさまざま。結局まだ我が家は子どもだけで行かせたことはない。 (ちなみに兄は大阪に出して一人暮らしをさせたところで、あれこれルールを言い渡しても守っていたかどうかは…不明) きっと「何か起こった時、どうするか?」を考えた時、必ず親が駆けつけられる保証がない限り、子どもたちだけで解決できる可能性は低い。だから心配なんだと思うが、子どもたちにしてみれば 「なんで?野球でいつも一人で電車に乗ってるのに何が心配なの?」 いや、野球に行ってるときも実はまだ心配なんだが。
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