ハミルトンと接触したフェルスタッペンのマシン

　F1ハンガリーGPを5位で終えたマックス・フェルスタッペン（レッドブル）は、チームのレース戦略やルイス・ハミルトン（メルセデス）との接触に対する外部の反応を酷評し、自身を批判する者たちに「ふざけるな」と言い放った。 【リザルト】F1第13戦ハンガリーGP：決勝 　ハンガリーGPのレース中、レッドブルの消極的な戦略に不満を爆発させ続けたフェルスタッペンは、最後のピットストップでアンダーカットされ3番手から5番手まで順位を下げたものの、タイヤがフレッシュだったこともあり、フェラーリのシャルル・ルクレールとハミルトンのメルセデスを攻め立て、表彰台圏内に戻ろうとした。 　ルクレールを交わしたフェルスタッペンは、ハミルトンのオーバーテイクを試みた。残り8周のターン1でインに飛び込んだフェルスタッペンだったが、止まりきれずハミルトンと接触してしまった。 　タイヤ同士の接触で跳ね上げられたフェルスタッペンだったが、なんとかそのままレースを継続。5位でレースを終えた。 　レース後、1-2フィニッシュを決めたマクラーレンが手の届かない存在になり、3位が自分にとって最善の結果だと感じていたフェルスタッペンは、レース中の無線での敬意に欠けた態度やその戦いぶりを批判する声に対しての反応を求められ、「みんな消えれば良い」と答えた。 　ハミルトンとの接触はレース後の審議となったが、ドライバー双方に非はないと判断され、ペナルティが出ることはなかった。だがランド・ノリス（マクラーレン）と激しくバトルし、接触してしまった今年のオーストリアGPもまだ記憶に新しい。 「オーストリアGPでは、ブレーキング中に動いたとか、下らないことをいろいろ言われたよ」 「僕は最初の動きでクルマの位置を決め、その後はまっすぐをキープしているんだ」 「今日はブレーキングで彼が右にターンを続けていた。僕が飛び込んだのに、彼がアウトサイドから近づいてきたからロックアップしてしまったんだ。そうじゃなければ、その前にすでにクラッシュしていただろう。クルマを止めなければならなかったから、ロックしたんだ」 　またフェルスタッペンはレースを終えて、チームの戦略を批判していた理由を説明。1回目のピットストップではハミルトンに、2回目のピットストップではルクレールにもアンダーカットでポジションを奪われる”後手後手”の戦略により、フェルスタッペンはコース上でポジションを取り戻さなければならなかったのだ。 「今日はマクラーレンと戦えるペースがなかったけど、それでも3位には入れたと思う」と振り返った。 「間違った戦略判断で後手に回ってしまい、オーバーテイクを試みて他車と戦わなければならなかった」 「路面温度は本当に高くて、他のマシンに近づくとすぐにタイヤがオーバーヒートしてしまう。そうなると基本的に、タイヤ（ライフ）のアドバンテージはもう通用しないんだ」