大阪の「名門ホテル」90周年に向け大改装、何がどう変わった?
2025年1月に90周年を迎えるホテル「リーガロイヤルホテル大阪」(大阪市北区)の「All Day Dining REMONE(オールデイダイニング リモネ)」が、オープン以来初の全面改装を終えて12月1日にオープンする。今後、人気のビュッフェメニューもパワーアップを予定しているという。 【写真】バーナード・リーチ氏ゆかりの空間「ラ・ロンド」 同ホテルは、90周年を迎えるにあたり、1階メインロビーや約1000室の客室などの改修をすすめている。ホテルの顔となるメインロビーは、開業時に敷いてあった紅葉柄の緞通(手織り絨毯)「万葉の錦」が2019年より復活。今回のリニューアルでは、チェックインカウンターを一新し、より明るい雰囲気に。位置も変わったことで、広くなった空間から、絨毯越しにメインラウンジ越しの滝などを広々と見渡せるようになった。 客室も一部を除き、内装とベッド・デスク・ソファーなどの設置家具を入れ替え、設置備品もドライヤーやバスアメニティをすべて変更。ミニバーを全室設置した。(ロイヤルクラブの 23 階 24 階とロイヤルスイート、モナークスイート等一部のみ未改装)。客室フロアのカーペットも一新し、90周年に向けた準備が着々と進んでいる 副総支配人兼ホテルマネージャーの福島氏は、「約5カ月間の改修を経て、老朽化していた建物のハード面の競争力を高めることができた。ホテルの伝統は大切にしたまま、さらに快適な空間をご提供できるようになりました。『オールデイダイニング リモネ』も、これまでとは全く違うお店に生まれ変わっています」と胸をはる。 同ダイニングのリニューアルは、2011年のオープン以来、今回が初めて。日本庭園を望むロケーションはそのままに、これまでのブラックをメインにしたシックなインテリアから、白と観葉植物のグリーンが映える明るい空間に生まれ変わった。また、クッション性の高いチェアやソファが増え、よりゆったりと過ごせるになっている。 エリアごとに、ビュッフェ、カフェ、バーとさまざまな用途に利用でき、12月1日からは改修前と同じビュッフェやアラカルトを提供。90周年を祝う2025年1月16日からは、「世界中の小さな物語」をテーマに、地元・大阪や世界各地の風土が感じられる料理を用意する。 ディナービュッフェでは、選べるメインディッシュがテーブルにサーブされるほか、広くなったビュッフェテーブルに豊富なサラダやチーズ、ハムなどがスタンバイ。クスクスやキヌア、フムスなどの要望が多いヴィーガンメニューも充実させる予定だという(詳細は後日発表)。 「オールデイダイニング リモネ」は12月1日にオープン。営業時間は朝6時半から夜9時半(LO9時)。時間帯により「朝食ビュッフェ」「アラカルト」「ランチビュッフェ」「ディナービュッフェ(メイン料理+ハーフビュッフェ)」など提供メニューが変わる。 またダイニング内複数のゾーンのうち、タイル貼りのユニークな円形空間「ラ・ロンド」は1965年に同ホテルが現在の場所に開業した際、英国人陶芸家バーナード・リーチ氏からのアドバイスをもとに、建築家・吉田五十八氏が意匠設計した特別な空間。1月16日以降は、こちらで昼にスイーツビュッフェ、夜はバーとして楽しめる予定。今後の詳細発表を楽しみに待とう。 取材・文・写真/太田浩子