不気味すぎる...海上に出現した「幽霊のような円柱」の映像にネット騒然(海外)
<TikTokに投稿された「ウォータースパウト」をとらえた動画が話題に>
米フロリダ州パナマシティビーチで発生したウォータースパウトの映像が、TikTokユーザーたちを魅了している。 【動画】不気味すぎる...フロリダの海上に現れた「幽霊のような円柱」にネット騒然 @crystalhannon_が投稿したこの動画は、水上に発生した竜巻のような円柱を映し出している。この映像は7月24日に投稿されて以来、380万回以上再生されている。 後に投稿されたコメントによれば、この動画は同日にパナマシティビーチにあるカサ・ロマ・ホテルの外で撮影されたものだという。 キャプションには「パナマシティビーチでウォータースパウト!」とだけ記されており、暗い曇り空を背景に、水上で渦を巻く円柱が映し出されている。 <「ウォータースパウト」とは何か?> 米海洋大気庁(NOAA)国立海洋局によれば、ウォータースパウトとは「空気と水蒸気でできた円柱状の渦」のことだ。特に熱帯の暖かい海域では、想像以上によく見られる。 嵐の空から落ちてくる「幽霊のような」漏斗(ろうと)雲に見えるものもあれば、ほとんど見えないものもある。この「空気が渦を巻く不気味な柱」は水上竜巻とも呼ばれ、フロリダ州のフロリダキーズで最もよく見られるが、米国とカナダにまたがる五大湖でも観測されている。 ウォータースパウトには2つの種類がある。竜巻性と非竜巻性(晴天ウォータースパウト)だ。竜巻性のウォータースパウトは、その名の通り、水上で発生した竜巻、または陸上から水上に移動した竜巻だ。陸上竜巻と同じ特徴を持ち、激しい雷雨と関連している。竜巻性のウォータースパウトは多くの場合、強風と荒波をもたらし、大型のひょうや危険な稲妻を伴う。 一方、非竜巻性の晴天ウォータースパウトは、発達中の積雲の底に形成されることが多く、通常は雷雨とは無関係だ。晴天ウォータースパウトは水面で発生し、上昇していく。漏斗雲が見えたら、ウォータースパウトが成熟に近づいていることを意味する。晴天ウォータースパウトは微風時に形成され、通常はほとんど動かない。 ウォータースパウトが陸上に移動すると、大きな被害や負傷者を出す可能性があるため、米国立気象局(NWS)は竜巻警報を発令する。しかし一般的に晴天ウォータースパウトは上陸後すぐに消える、と国立海洋局は述べている。 国立海洋局は、国立気象局のアドバイスを引用しつつ、「ウォータースパウトを回避する最善の方法は、その動きに対して90度の方向に移動することだ。ウォータースパウトをよく見ようとして近づいてはいけない。(陸上の)竜巻と同じくらい危険なものもある」と警告している。