ビットコインマイニング企業のビットディア、買収ターゲットになる可能性:ベンチマークが指摘
ビットコイン(BTC)マイニング企業のビットディア・テクノロジーズ(Bitdeer Technologies)が魅力的な買収ターゲットになっていると、米国のブローカーのベンチマーク(Benchmark)が22日、リサーチレポートで述べた。AI(人工知能)やハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)の企業からの、暗号資産(仮想通貨)マイニング企業のエネルギー資産への関心がここ数カ月で高まったことで、ビットディアの価値が強化された。 ベンチマークはビットディアの目標株価を13ドルから16ドルに引き上げ、株式の買い評価を改めて提示。株式はプレマーケットの取引で11.10ドルで取引されていた。 ビットディアの株価は過去2カ月で2倍以上上昇。その理由として、同社は暗号資産のマイニングや、AIとHPCのプロジェクトの電力供給に使用できる「既存、および計画された十分な電力容量」を持つビットコインマイニング企業の1社として認識されているためだとレポートは指摘した。 このセクターでは買収の動きが活発化している。ビットコインマイニング企業のコア・サイエンティフィック(Core Scientific)は最近、クラウドコンピューティング企業のコアウィーブ(CoreWeave)からの1株あたり5.75ドルでの買収の提案を拒否。コア・サイエンティフィックの価値を大幅に過小評価していると同社は述べた。 ビットディアは、AIおよびHPC分野の複数の顧客と初期交渉を実施。経営陣が最適な利用方法を決定するための施設分析を完了すれば、これらの議論はより重要なものになることが予想されると、同社幹部との会話を引用してレポートで述べた。 ベンチマークは、集積回路(ASIC)チップとマイニングリグのイニシアチブにより期待される貢献を反映し、ビットディアの予想を変更。2025年の売上高予想を、4億9700万ドル(約770億円、1ドル155円換算)から6億1750万ドル(約960億円)に引き上げた。 ビットコインマイニング企業のエクイティ・マルチプル(Equity Multiple)はここ数カ月で顕著に上昇しており、コア・サイエンティフィックとコアウィーブの契約がこのセクターの再評価を後押ししているとレポートは付け加えた。 ウォール街の金融大手JPモルガン(JPMorgan)は、このセクターの最近の復活は、AIとHPCのチャンスによってビットコインマイニング施設の代替および拡大するユースケースを提供できると市場が考えていることを示していると、先週のレポートで述べた。 |翻訳・編集:廣瀬優香|画像:Sandali Handagama/CoinDesk|原文:Bitcoin Miner Bitdeer Technologies Could be a Potential Takeover Target: Benchmark
CoinDesk Japan 編集部