レギア・ワルシャワがDF森下龍矢の買取OP行使を決断か…指揮官も残留希望、今季公式戦3G6Aで評価高める
レギア・ワルシャワは、レンタル加入中の日本代表DF森下龍矢の買取オプションを行使する方針を固めようだ。20日、ポーランドメディア『Transfery』が報じている。 長谷川健太監督が率いる名古屋グランパスで躍動した後、今冬にレギア・ワルシャワへとレンタル移籍した森下龍矢。自身初の海外挑戦となった2023-24シーズンの後半戦は、ウィングバックとして公式戦15試合に出場すると、2年目の今シーズンはJリーグや日本代表で慣れ親しんだサイドから、中盤やインサイドハーフとして起用されることも増えた他、直近では左ウィングでプレー。ここまで、公式戦18試合に出場し3得点6アシストを記録するなど、ポーランドの地で新境地を開拓している。 そんな森下のレンタル期間が今年12月31日に満了を迎える中、レギア・ワルシャワは買取オプションを行使する方針を固めたようだ。『Transfery』によると、クラブ側は、ここ数ヶ月間の同選手のパフォーマンスを見極め、当初は好不調の波があり、数字に欠けると評価していたものの、今年4月に就任したゴンサロ・フェイオ監督から与えられた攻撃的な役割が実を結び始めていると、好印象を抱いていることを明らかにした。 また、チームを指揮する34歳の青年指揮官は「(直近の試合で)モリシタは素晴らしいプレーをした。私は、選手個人を名指しすることはしないが、今回はさせてもらうよ。もし私に、彼の買取に関する権限があるなら、モリシタが我々と一緒にいることを選択する。彼は誠実で、礼儀正しく、我々のプレーだけでなく、こっちの文化も学びつつある」と残留希望を明言。『Transfery』は、買取金額は80万ユーロ(1億3000万円)~90万ユーロ(1億4000万円)と決して安くはないが、レギア・ワルシャワは「買い取りたがっている」と併せて伝えている。 思い返せば、名古屋グランパスに加入した2021シーズンの前半戦は、当時指揮していたマッシモ・フィッカデンティ監督の戦術に適応できず、試合に絡めなかった森下。それでも、目の前の壁を越える努力を愚直にできる“本気好青年”は、後半戦から出場機会を増やし、気づけば日本代表にまで駆け上った。早ければ11月中に決断が下されるというが、森下は完全移籍を掴み獲ることができるのだろうか。
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