KANA-BOON 原点の大阪で語った新作「Origin」への思い
みんなで古賀宅へ集合し話し合った
──みんなで食事をしたって聞きました。 谷口:そう、古賀んちで! 古賀:お食事会? いや、普通に宅飲み。初めはテレビ見たりしていて、真剣な空気になるまで時間がかかった(苦笑)でも、まじめな空気になってから、このままじゃあかんやろって話をみんなでしました。 飯田:思ってたことはけっこうみんな近しいことで。メジャーデビューしてちょっとずつ擦り減っていった部分があったり、お客さんの見る目があって、その流れを止められずみたいな。話し合うというか……前向きにバンドがよくなるための話をポジティブに言葉にすることでかなり救われましたね。みんな思ってんねやって。 古賀:けっこうがっつり本音を出しましたね。ラジオとかで鮪(谷口)が一人稼働が多くなったりしてて、メンバーの差異ができたりしてた。そういうことを足並み揃えていこうとか、ライブを楽しめてないとか……真剣に。 小泉:鮪から楽しめてるかって話があって、僕自身、100%楽しめてるっていうのはなかったので……。“ライブでちゃんとしないといけない、ミスしてはいけない”という思いが強くて、楽しみというより仕事っていう割合が上がってきていて、ミスしたらいいライブじゃないってことないのに、ノーミスならいいライブっていう変な考え方になっていた。スランプの時期でもあって、ドラムをどうしたらいいかわかんない、自分の音をどうしようか、どうやったら叩けるようになるか……とかそのことばっかり考えていたから、話し合いを機に楽になって音楽を楽しめるようになりました。 谷口:ほんと話し合ってよかった。背負ってたものが軽くなった気がしたし、アルバムについても、古賀に「ギター次第でこのアルバムが変わる」って話をして、アルバムもすごいいいギターになったと思うし、曲たちもすごい変化をしたんですよ。そういうのをみながら、僕も歌詞作りを今まで以上に頑張れたし、歌もいいテイクを取れた。話し合いの結果ですね。