【MLB】快進撃のフィリーズにアクシデント レンジャー・スアレスの利き手に打球直撃 2回無失点で交代
5月最後の試合に勝利して月間20勝を達成し、一番乗りで40勝に到達するなど、快進撃を続けているフィリーズ。しかし、日本時間6月2日に本拠地シチズンズバンク・パークで行われているカージナルス戦でアクシデントが発生した。2回表二死走者なしからアレック・バーレソンが放った打球がスアレスの左手を直撃。スアレスは一塁に送球してアウトを取ったものの、顔をしかめながらベンチに戻り、そのまま交代となった。今季ここまでメジャー最多タイの9勝を挙げ、メジャー1位の防御率1.70を記録しているスアレス。左手の状態が心配される。 スアレスの左手を直撃したバーレソンの打球は、初速106.1マイル(約170.8キロ)という痛烈な当たり。スアレスは打球が直撃した左手でボールを拾い直し、一塁へ送球してアウトを取ったが、3回表のマウンドには戻ってこなかった。フィリーズは3回表から2番手としてリリーフ右腕のホセ・ルイーズを投入。米公式サイト「MLB.com」によると、スアレスは現時点では「左手の打撲」との診断だが、このあと精密検査を受ける予定となっているようだ。 ベネズエラ出身のスアレスは28歳のサウスポー。メジャー7年目の今季は開幕から好調を維持しており、今季2度目の登板となった日本時間4月7日のナショナルズ戦から日本時間5月22日のレンジャーズ戦まで9戦9勝をマーク。日本時間4月17日のロッキーズ戦では3年ぶり2度目の完封勝利も達成した。前回登板は6回3安打5失点(自責点4)で今季初黒星を喫したが、今日の試合で2イニングを無失点に抑えたことで、防御率1.70はメジャー1位に浮上。安定感抜群の左腕が離脱することになれば、フィリーズにとって大きな痛手となることは間違いない。 今季のフィリーズは先発陣が抜群の安定感を見せており、先発防御率2.69は堂々のメジャー1位。先発投手が消化した348回1/3もメジャー最多の数字である。故障で出遅れたタイワン・ウォーカーの代わりにスペンサー・ターンブルが一時的にローテに入ったことを除けば、ザック・ウィーラー、アーロン・ノラ、スアレス、クリストファー・サンチェス、ウォーカーが不動の5本柱としてローテを回し続けている。