海外メディアは新型コロナ陽性発覚のジョコビッチ行動を痛烈批判「愚かな判断」「全米、全仏OPの延期、中止を懸念」
その上で同メディアは「8月にニューヨーク、9月の終わりにローランギャロスで開催するように日程が変更されたメジャー大会が延期、もしくは中止されるかもしれないという懸念が出てきた。特に欧州、南米、アジアからの多くの選手がこれらの気がかりな状況を受け、彼らの健康リスクを冒してまで、疑わしい環境へ移動することにためらいを見せるだろう」と、全米、全仏OPに影響を与える可能性を指摘した。 さらに「バルカン半島での(ジョコビッチの)失敗からどれほどの影響があるか予想は難しい。だが、ジョコビッチには、過去、数年で多くの影響力を生み出してきたATPの選手協議会の会長職辞任に追い込まれるという強い圧力がかかりそうだ」と、今後、ジョコビッチに選手協議会会長辞任などの逆風が吹く可能性を示唆した。 米のヤフースポーツは、ジョコビッチの新型コロナ感染を伝えた上で、「新型コロナウイルスが依然として世界中で猛威を振るう中、ジョコビッチはクロアチアでチャリティーテニストーナメントのアドリアツアーを企画したことで、この数日の間、強く批判されてきた。アドリアツアーは、マスクやソーシャルディスタンシングの義務なしに運営され、トーナメントのセルビアの試合では4000人近くのファンが集まった。選手たちは試合後に抱き合い、夜はジョコビッチの企画で外出しているところが見られた」と大会を批判。 さらに、「アドリアツアーは(21日に)中止となったが、当初、主催者側はジョコビッチに感染の症状が見られないため、クロアチアにいる間は、新型コロナウイルスの検査を受けないと発表していた。ジョコビッチは、ディミトロフや、月曜日に検査で陽性となったフィットネスコーチのマルコ・パニキ氏とバスケットボールをしていた。そのことで、さらなる批判を受け、ジョコビッチのメディアチームは月曜日にジョコビッチが自国のセルビアで検査を受けると発表した」と、陽性反応発覚までの経緯を説明した。 その上で、「ジョコビッチは『(新型コロナの)ワクチン接種に反対する』と公式に明かしていた。彼は、また今秋に日程が変更された全米オープンで、主催者側が、実現不可能なほど厳格な新型コロナウイルスの感染予防対策を作った場合、大会に出場するかどうか疑問を投げかけていた」とも紹介、ジョコビッチの姿勢を批判した。 世界中から批判を受けたジョコビッチの今後の動向に注目が集まる。