【新企画】ターゲットは外国人「着地型ツアー」で地元の隠れた魅力を発信 第1弾は国際学会で「企救焼(きくやき)」体験 北九州市
FBS福岡放送
海外ではあまり知られていない地元の魅力を発信して、より多くの外国人を呼び込もうという取り組みです。北九州市で、市を訪れた外国人を対象にした新たな旅行商品の販売が始まりました。
■宮原真記者 「今回作られたチラシを見せていただいてもいいですか。」 ■北九州観光コンベンション協会・勝崇 課長代理 「こちらです。旅行業を始めたのが11月からなので、試行錯誤しながら作成しました。」 北九州市の外郭団体、北九州観光コンベンション協会は、新たに旅行業としての登録を受け、11月から旅行事業を始めました。ターゲットとしているのは、日本を訪れる外国人です。 ■勝 課長代理 「『着地型』とも言いますが、現地に行ってしか体験できないようなものが求められている。地元の企業の皆さんにプラスになることができたら。」
大手旅行代理店などが都市圏向けに企画する旅行商品「発地型」に対し、旅行者の滞在先の旅行会社が企画するツアーは「着地型」と呼ばれています。多様化する個人旅行に対応でき、地域の隠れた魅力の掘り起こしにもつながると期待されています。 北九州観光コンベンション協会が旅行商品を販売する場として注目したのが、先週、北九州市で開かれた国際学会です。コンベンション協会が誘致し、10か国以上からおよそ300人が参加しました。 ■勝 課長代理 「観光は、なかなか北九州ではなく近隣の都市に行かれるケースが多かったので、北九州でぜひいろんな体験をしていただきたい。」 第1弾で企画した商品は、陶芸体験です。 ■説明する男性 「これは北九州市の伝統的な陶器である『企救焼(きくやき)』です。」 初日のレセプション会場で企画を売り込み、5人から参加の申し込みがありました。 ■学会に参加した人 「陶器を手作りできるんですよね。学会の場でこのような文化的な旅は初めての体験です。」
2日後、参加者が向かったのは、400年の歴史がある上野焼(あがのやき)をルーツに持つ、北九州市小倉北区にある「企救焼(きくやき)」の窯元です。参加者は、土をこね、ろくろを使いながら、初めての陶芸体験を楽しみました。