「家庭の待機電力」の割合は「約5%」と言われますが本当でしょうか? 「コンセントを頻繁に抜き差し」しても、電気代が「1%」も下がりません。
ご家庭で今すぐできる節約方法の1つとして、「待機電力」を減らすことが考えられますが、実際、電気代にどのくらい反映されるのか分からない人も多いでしょう。 そこで今回は、家庭の電気使用量に対する待機電力の割合や電気代、待機電力を消費する家電製品をご紹介します。待機電力をおさえる方法もご紹介しているため、参考にしてください。 ▼エアコンを「24時間」つけっぱなしだと、電気代はいくらかかる? 1ヶ月の電気代を試算
待機電力とは?
待機電力とは、家電製品やガス機器などのスタンバイ状態を維持するために必要な電力のことです。多くの家電製品は、リモコンで電源を消しても、コンセントをつないでおくだけで電力を消費します。 例えば、テレビやハードディスクレコーダーなどが、リモコンのボタンを押すだけですぐに使える状態になるのは、待機電力を使ってスタンバイしているためです。このように、家電製品を使うときだけでなく、使わないときに消費している待機電力を減らすことで、電気代の節約につながる可能性があります。
一般家庭の電気使用量に占める待機電力の割合
一般的に家庭で消費する電力のうち約5%は待機電力とされており、待機消費電力量の平均は、年間で約230キロワットアワーといわれています。 電気単価を、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が定めているように、1キロワットアワーあたり31円として計算すると、年間で約7130円かかると考えられます。
待機電力がかかりやすい家電製品と、かかりにくい家電製品
待機電力の消費量が多いといわれている家電製品には、以下のようなものがあります。 ●ガス温水器・ガス給湯器・ガス給湯付風呂釜 ●エアコン ●テレビ ●BD・HDD・DVD レコーダー ●電話機 電話機やレコーダーのように、常時スタンバイの必要があるものは、待機電力がかかりやすいとされています。一方で、待機電力がかかりにくい家電製品もあるようです。 ●電気ケトル ●アイロン ●ドライヤー これらの製品は、待機電力があまりかからないといわれています。とはいえ安全面への配慮から、これらの家電製品も、使わないときにはコンセントを抜いておく方がよいでしょう。