復興への一歩 南三陸が能登につないだ“恩返し” 東日本大震災から13年
一本杉通り振興会・会長 高澤久さん 「南三陸の方々からは、難しく考えないで、商人なので商い。物を販売してお客様が来て、商店の皆様もお客様もきっと元気が出る。なるべく早く簡単にやった方がいいと、アドバイスを受けて」 ◇ 「なるべく早く」――。“被災地”が活気と笑顔であふれたのは地震発生から42日目。駐車場にテントで店を出す「復興マルシェ」が開催されました。 そして、3月2日には2回目を開催しました。声に出せた「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」。商店街の人たちは、伝統工芸品などを持ち寄って販売しました。南三陸からの思いがこもった海産物も能登へ届きました。 七尾市民 「マルシェいいですね。楽しいから元気になります」 「南三陸とかたくさん応援に来てくださっているので、それを求めて、みんなの笑顔を見に」
出店者 「今年2回目の『いらっしゃいませ』『ありがとうございます』。言えたのでよかった。お客さんからも元気もらえますし、これからもっと頑張っていかないと」 前に進み始めた一本杉通り商店街。訪れたお客さんの顔を見て、思わず「来てくれた。顔が見たかった」と声を上げる出店者の姿がありました。 出店者 「お店がないと会えない。いつもの人に会えない。南三陸の方の話を聞くことで、復活していけるんだと描けました。復活した方がこうやってバトンを、みなさんが前に進む力を、バトンしていってるんだなと感じました」