PGAツアーは来季の出場権を懸けた争いの真っただ中。リッキー・ファウラーはZOZOチャンピオンシップで昇格大会の出場権を狙う
PGAツアーのアジア圏マーケティングディレクター、コーリー・ヨシムラさんがチョイスした記事や選手たちのストーリーをご紹介。今回は来季出場権を懸けた争い。
2023年はリッキー・ファウラーにとって復活の年でした。ロケットモーゲージクラシックで4年ぶりの優勝を果たしライダーカップのメンバーにも選ばれ、ツアーの主役が表舞台に戻ってきてくれたとファンを喜ばせました。 ところが2024年はトップ10入りがなく、プレーオフ進出(トップ70)ならず。レギュラーシーズンをポイントランク108位で終えました。もちろん昨年の優勝で2年シードを確保していますから来季の出場は問題ありません。 しかし、来季のシグネチャーイベントに出るためには、フェデックスカップフォールで、ネクスト10(51位から60位)を狙わなければならない状況です。2022年に準優勝したZOZOチャンピオンシップ( エントリー済み)でポイントを大幅に積み上げたいものです。フォールの最大の目的は125位以内に入り、来季の出場権を獲得することです。 注目は、今年ユニーバーシティランキング1位の資格で途中からツアーに参戦している、22歳のマイケル・ソービヨンセン。スタンフォード大学を卒業したタイガーの後輩は、7月のジョンディアクラシックで2位タイに入るも現時点では134位とシード圏外。ですが昨年のラドビッグ・アバーグの足跡を踏襲し、フォールで優勝→シード獲得→ビッグイベントで勝利というルートに期待がかかります。
PGAツアーに出場するためにはフォールの順位争い以外にも、DPワールドツアー(欧州ツアー)では昨年、久常涼がレース・トゥ・ドバイランキングのトップ10の資格でアメリカに渡ったように、今年も11月のシーズン終了時点でトップ10の選手にPGAツアーの切符が付与されます。 現時点(9月30日)で南アのスリストン・ロレンス、デンマークのラスムス・ホイガード、かつてDPワールドツアー最年少優勝記録を作ったマッテオ・マナセロが上位。ホイガードの双子の兄弟ニコライはすでにPGAツアーメンバーでポイントランク80位台からフォールでのジャンプアップを目指しています。 星野陸也は11位ですが、すでに出場権がある選手が上位にいるため、来季のPGAツアー進出に王手をかけています。今後の出場権争いから目が離せませんね。 PGAツアーはBSJapanext(BS放送)、ゴルフネットワーク(CS放送)、U-NEXT(動画配信サービス)で毎週LIVE中継が見られます(ARRANGE/Mika Kawano、PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroyuki Okazawa)※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月29日号より
週刊ゴルフダイジェスト