「それは弱い奴がやること」シュルーダーがデュラントを“弱者”呼ばわりし舌戦が過熱「どの立場から見てもそうとしか思えない」<DUNKSHOOT>
現地時間8月11日(日本時間12日)に閉幕を迎えたパリオリンピック。5人制男子バスケットボール競技はアメリカが見事に大会5連覇を成し遂げたが、その“絶対王者”とドイツの間に遺恨が発生しているようだ。 【画像】デュラントの“煽り投稿” 2023年に行なわれたワールドカップで同国史上初めて頂点に立ったドイツは、パリでも有力なメダル候補と目されていた。しかしグループリーグは全勝で1位通過したものの、決勝トーナメント準決勝でホスト国フランスに敗戦。3位決定戦でもセルビアに敗れ、表彰台には届かなかった。 そしてこのセルビア戦後の会見で、その後の舌戦の引き金となる発言が生まれる。ドイツ代表のキャプテンを務めたデニス・シュルーダー(ブルックリン・ネッツ)が「ヨーロッパのバスケットボールにエンターテインメント性はない。バスケットボールIQが徹底されている。コーチングについてもそう。ゲームを熟知したIQの高い選手たちが揃っている。セルビア、ギリシャ、スペイン、フランス、それにドイツもね。こういうチームはいずれもバスケットボールを熟知していて、かつ身体能力が高いんだ」と語り、欧州の国々を称賛したわけだが、これにアメリカ代表のケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)が噛みついた。 シュルーダーの発言を“選手個々の能力に頼ったエンターテインメント寄りのアメリカ(NBA)のバスケットボールより、戦術やIQを重視し組織化されたヨーロッパの方がレベルが高い”といった意味合いで受け取ったのだろう。アメリカが優勝を決めた後、デュラントは選手たちが金メダルとともに記念撮影した写真とともに「エンターテインメント&IQ」と綴った投稿をX(旧Twitter)にポストしたのだ。 明らかに自身へ向けられた煽りに、今度はシュルーダーが反応する。デュラントの投稿に対し「彼らは勝ったのに、ケビン・デュラントは『エンターテインメント&IQ』と投稿した。俺からすれば、それは弱い奴がやることだ。あれほどのスター選手が、否定的なわけでもない俺のような人間に何かを言わなければならないなんて、どの立場から見てもそうとしか思えない」と、デュラントを“弱者”呼ばわりしたのだ。 おそらく今後も、2人の舌戦は続くだろう。今季、NBAで2人が所属するチームが対戦する時、また国際大会でアメリカとドイツが激突した際には、白熱のバトルが繰り広げられるに違いない。 構成●ダンクシュート編集部
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