関学大アメフト部が部員1人を無期限活動停止に 日本協会による毛髪検査拒否 大会期間中の電子タバコの購入・吸引の情報を後日開示
関学大アメリカンフットボール部は3日、大阪市内で会見し、選手1人を部として無期限活動停止処分にしたと発表した。別の選手1人は24年シーズンを出場停止、別の選手3人については厳重注意などの処分を科した。 【写真】「反省している」 会見に臨む関学大・大村和輝監督ら 無期限活動停止処分を受けた選手は関学大からU-20日本代表に選出され、遠征先のカナダで大麻使用の可能性があり、帰国後に受けた尿検査は陰性だった。しかし、日本アメリカンフットボール協会が求めた毛髪検査を拒否し丸刈りに。8月30日に日本協会の処分が発表された後、ニコチン入りvape(水蒸気を用いた電子タバコの一種)の吸引を9月6日になって初めて明かしたという。 同部は毛髪検査の受検を拒否し、大麻使用の有無を科学的根拠に基づいて判断できなくした点を重大視。vapeの吸引を後に明かしたことが、初期の聞き取りでは情報を十分に開示しておらず部の公正さや信頼を損ねることにつながったとして、すでに8月10日から仮処分が下されていた「無期限活動停止」を10月2日に正式に本人に通知した。 一方で日本協会が選手に対して「日本代表資格無期限停止」を科した違反事実の一つを「大麻の蓋然性のある物質の所持・使用」については、関学大アメフト部としての判断は留保した。日本協会は根拠として「大麻成分含有を示した商品を本人の部屋等で見たという複数の証言など」を理由として挙げているが、部としては疑いのある情報は得ているものの、選手本人が大麻の所持・使用を一貫して否定し、帰国後の尿検査が陰性だったことや、物的証拠がないこと、代表選手の日本協会への証言の詳細を部として確認できないことなどを判断を留保した理由とした。 また24年の活動停止処分を受けた選手はvape購入、大麻蓋然性物質の破棄などがあった。