【ハイライト動画あり】明治大学、選手のコメントで振り返る帝京大学戦。ラグビー関東大学対抗戦
14分に帝京大に再び失点するも、明大は集中力を切らさなかった。19分、敵陣ゴール前のラインアウトモールから右に攻撃を展開し、金昂が大きくスワーブしてインゴールを陥れた。
「BK(バックス)同士の勝負は自信があって、敵陣深くで絶対に取って帰りたいっていう気持ちがあった」(金昂)。
試合終了間際には、ラインアウトモールを押し込み金勇哲(営4=大阪朝鮮)がグラウンディングしノーサイド。後半は明大が気を吐いたが、前半の差を縮めることはできなかった。
宿敵相手に悔しい敗戦となった明大。前半は帝京大の激しいフィジカルに苦戦し、大きくリードを奪われる形となったが、後半は攻守で修正力を見せた。「後半の集中力を前半から出さないと全く意味がないと思うので、前半の入りからできるようにしたい」(左WTB海老澤琥珀・情コミ2=報徳学園)。
その中でも、課題だったスクラムでは大きな成長が見られた。「帝京の組み方は、早稲田との試合も、今まで組んだ試合も、全部見返してみんなで対策してきた。そこの部分はうまくはまったので大きな収穫だった」(右PR/プロップ倉島昂大・営4=桐蔭学園)。
対抗戦最終戦は、100回目を迎える早明戦。早稲田大学は帝京大相手に先制点から一気にゲームを支配し、ダブルスコアで勝利を挙げた。タレントぞろいのBK陣を軸としたスピード溢れるアタックと、堅実な守りを兼ね備えた総合力の高いチームだ。早明戦でも、先制点が試合展開の大きなカギを握るだろう。
「今までやってきたことにフォーカスして、自信を持って、自分たちのラグビーを貫き通すことを、自分が中心にやっていきたい」(NO8/ナンバーエイト木戸大士郎・文4=常翔学園)。
試合後、選手たちの目には光るものがあった。しかし、まだ戦いは終わっていない。悲願の日本一『奪還』へ、前へ進み続けるしかない。この悔し涙が、必ずこの先の栄冠につながると信じている。
文:晴山赳生/写真:久保田諒、森口絵美理(明大スポーツ新聞部)
明大スポーツ新聞部