<サッカー速報>日本がロスタイムの決勝ゴールで五輪出場決定!
リオ五輪の最終予選を兼ねたUー23アジア選手権の準決勝、日本対イラクが26日、ドーハで行われ、日本が2ー1で勝利、上位3位以内を確定して、6大会連続の五輪出場を決定した。日本は先制しながらも前半終了間際に同点に追いつかれ、重苦しい展開となっていたが、ロスタイムに入って原川が決勝ゴールを決めた。ロスタイムの失点で、ワールドカップ出場を逃し、「ドーハの悲劇」と呼ばれた同じ地で、しかも、ロスタイムで今度は劇的な勝利で五輪出場をつかみとった。
「大きな成果のためには大きなパワーがいるぞ。持っているものをすべて示せ」 手倉森監督は、試合前のミーティングで、そう檄を飛ばした。 勝てばリオ五輪が決定する大一番。相手はアジアの大きな壁として立ちはだかってきたイラクである。 2012年のUー19アジア選手権で「1-2」、2014年もUー23アジア選手権で「0-1」で敗れ、アジア大会でも「1-3」で、現在3連敗中。「コンパクトなサッカーをしなければならない。中東のサッカーにつきあえば、フィジカルでやられかねない。全員で走りまわること」と、勝利のポイントを語った手倉森監督は、スタメンをいじった。センターバックに奈良を起用、右の股関節を痛め欠場していた鈴木武蔵を復帰させ、久保とツートップを組ませ、ここまで精彩を欠いている海外組の南野を右の攻撃的ポジションに抜擢した。 その鈴木ー久保のツートップが采配に応える。前半26分、中盤からのイラクのバックパスに鋭く反応した鈴木が、そのボールを奪うと左サイドを一気に切り裂く。冷静にディフェンスの動きを見ながら、早いグランダーのクロス。中央を走りこんできた久保が、右足を思い切り伸ばして滑り込む。鮮烈なスライディングボレー。待望の先制ゴールだ。久保は控えのメンバーが待つベンチ前に走り寄って、喜びを分かちあった。29分にも、南野からゴール正面で待つ鈴木へパスがわたり1対1となったが、そのシュートは惜しくも枠を外れた。 だが、イラクも簡単には、敗者を受け入れない。 ロングボールを使いなら押し込んでいく。 後半43分、コーナーからのニアのキックを鈴木がヘッドでクリアしたが、方向の変わったボールがゴール上へ。櫛引がそれを右手が弾いたが、空中にポーンと舞いあがったボールに合わせてナジがヘッド。枠を捉えたシュートを飛び上がって右手のパンチングで防ぐが、その跳ね返りに、再びナジがダイレクトでヘッド。ゴール左を襲うと、3度目は櫛引が反応できなかった。ミスが重なり同点となったまま、ゲームは後半へ。