森の中で民謡にカラオケ 藤沢・遠藤地区の「竹炭祭」
藤沢市・遠藤地区三大祭りの一つ「竹炭祭(たけすみまつり)」が4月17日、遠藤健康の森で開催された。当日はあいにくの雨に見舞われたが、掘りたてのタケノコやステージイベントを目当てに、多くの人が訪れた。 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスからほど近い遠藤健康の森は、遠藤竹炭の会が環境整備を進め、間伐した竹から竹炭を作って「竹酢液」や「竹炭石鹸」などに製品化し販売、活動費に充てている。今回で16回目となった「竹炭祭」は、6月の「遠藤あじさい祭り」と秋の「小出川彼岸花まつり」(隣接する寒川町大蔵地区・茅ヶ崎市芹沢地区と合同)と並ぶ遠藤地区三大祭りの一つ。甘酒やタケノコ汁が無料で振る舞われ、1キログラム400円で販売される新鮮なタケノコを求めて長蛇の列ができた。
広場に設けられたステージでは、一昨年に藤沢市指定重要文化財(無形民俗文化財)に認定された農作業唄「遠藤焼米つき唄」や神奈川県無形文化財指定の「遠藤ささら盆唄」をはじめ、地域のグループによる民謡やカラオケを披露。今年は湘南出身の姉妹デュオの「マリエリカ」によるヴィオラとピアノの生ライブも行われた。
会場では餃子や焼きそば、焼き菓子なども販売され、慶應大の学生らが多数参加。遠藤竹炭の会会長の冨田修さんは「現在は定期的な集まりなどを設けず、会員が自主的に動いて活動している。今後は公道の整備も課題」と話した。 (齊藤真菜)