新NISA開始3カ月で「実際に」買われた投資信託ベスト30! 毎月の積立金額も発表【生データ入手】
いずれも「eMAXIS Slim 米国株式」などよりもハイリターンを狙う人に好まれるが、危機感はあるか? 吉田さんはこうコメントした。 ■初心者を導くのは間違い 「より高いリターンを求めると、行き着く先はレバレッジを高めるか、投資先を絞り込んだ集中投資になります。 でも、背負ったリスクに対するリターンはどうかという効率面で考えると、銘柄数は多いほうが望ましい。 過去の高リターンに注目する投資を否定はしません。 ただ、投資初心者をそこに導くのは間違いだと思います」 ■不安にさせては本末転倒 一方で、eMAXIS Slimシリーズに対抗した低コスト投信が数多く設定されている。競合他社の追い上げが気になる? 「低コスト投信を乱立させて資金フローを高めたとしても、運用体制が追いついていない、または会社の経営面が揺らいで投資家を不安にさせてしまっては本末転倒です。 eMAXIS Slimシリーズは、低コストでありながら運用面で高いクオリティーを提供することを愚直に実行していきます」 最後に、新NISAの2大人気ネット証券であるSBI証券、楽天証券それぞれの買い付け金額ベスト10も画像で発表しておく。それぞれ自社専売の投資信託がランクインしており、興味深い。 取材・文/向井翔太、中島晶子(AERA編集部) 吉田研一〈よしだ・けんいち〉三菱UFJアセットマネジメント 執行役員。投資信託などを通じた資産運用を一般に根付かせるため奔走してきた。現在は商品マーケティング企画部長も兼務 編集/綾小路麗香、伊藤忍 ※『AERA Money 2024春夏号』から抜粋
中島晶子,向井翔太