死の間際になにが…苦痛顔のミイラ“叫ぶ女”の謎が解明に近づく「悲鳴を上げつつ亡くなった?」
死の間際に何が? 死後硬直説が有力
ではなぜ女性が大切な人物だったにもかかわらず、口を開けたままミイラ化されたのか、という疑問が残るが、これに関しては「死後硬直説」で説明が付くとサリーム氏は述べている。 まず女性が口を開けていた理由だが、その表情から分かるように、死の間際に苦痛や精神的ストレスを受けて叫び声を上げながら亡くなったからだと考えられている。女性は死の瞬間に死体痙攣と呼ばれる現象に見舞われ、筋肉が硬直。これにより、筋肉が死亡時の位置で固まってしまい、口を閉じることができなかったと見られる。腐敗したり弛緩したりする前に遺体を処理する必要があったため、口を開いたままミイラ化されてしまったらしい。 もっとも、女性の死因は未解明のままであるため、この説が彼女の驚くべき表情の理由だと断言することはできないという。
文:山川真智子