高校生レスラー・吉田泰造 全試合無失点で全日本選手権優勝 過酷な練習環境からロス五輪へ
レスリング全日本選手権が19日始まり、グレコローマンスタイル82キロ級で高校生の吉田泰造選手が優勝しました。 【画像】吉田泰造選手が憧れの先輩と話す同校OBの日下尚選手 パリ五輪では金メダルを獲得し笑顔浮かべる 高松北高校(香川県)3年の吉田選手は4月のアジア選手権で日本男子で最年少となる、17歳11か月で優勝。5月の全日本選抜レスリング選手権では1ポイントも奪われず優勝しました。 そして今大会でも予選から全試合無失点で決勝まで勝ち上がった吉田選手は第1ピリオド、ローリングでポイントを奪うなど3-0とします。 さらに第2ピリオドも積極的に責め、ポイントを奪った吉田選手が5-0で勝利し全試合無失点で王者になりました。 試合後、吉田選手は「今まではグラウンドの状態で返せないのが普通のレベルだったんですけど、グラウンドの強化がつながった」と自身の成長と共に振り返りました。 パリ五輪では母校の先輩でもある日下尚選手がグレコローマンスタイル77キロ級で金メダルを獲得。「自分の高松北高校は地方で練習相手もいなくて部員も少なくて環境も整ってないですけど、その中からチャンピオンが出てくるのは自分にも可能性があるのかなと思わせる存在」と尊敬する先輩の快挙を喜びました。 今後は目標となるオリンピック出場について「ロサンゼルス五輪は自分が大学4年生になる年で、今の練習環境からグレードアップした日本体育大学で4年間続けて、集大成として(日下)尚先輩とともに2人で優勝したい」と意気込みを語りました。