「『あの1点、あの1本』と悔やまれる場面がいくつも…」女子バレー真鍋監督がシーズン総括 日本代表に“危機感”も
日本バレーボール協会は16日、パリ五輪を戦い抜いた男女日本代表監督のシーズン総括コメントを発表しました。 引退会見で笑顔を見せた古賀紗理那選手 2016年のリオ五輪と今大会の代表監督を務めた、女子日本代表チームの真鍋政義監督は、「今シーズンは、パリ2024オリンピックの出場権がかかるバレーボールネーションズリーグと、その後に控えるオリンピック本大会と、短期間でふたつの大会にピークを持っていかなければならない難しいシーズンでした」と総括しました。 女子日本代表は、パリ五輪直前の国際大会のネーションズリーグで、女子代表としては10年ぶりとなる銀メダルを獲得。 「選手、スタッフの頑張りが実を結び、ネーションズリーグ初戦で開催国で当時世界ランキング1位であったトルコにフルセットの末に勝利するなど、1戦1戦世界ランキングのポイントを積み重ね、オリンピックの出場権を獲得するというミッションを達成することができました」と振り返りました。 男女代表の活躍に、日本のバレー熱も高まる中、「スタッフ全員で話し合い、『メダル獲得に挑戦』という新しい目標を設定」し、挑んだパリ五輪。メダルが期待されるなか、世界の強豪の壁に阻まれ、まさかの1次リーグ敗退に終わりました。 真鍋監督は、「ポーランド戦でも、その次のブラジル戦でも『あの1点、あの1本』と悔やまれる場面がいくつもありますが、これが我々の実力だったのだと今は真摯に受け止めております」と振り返り、「かねてより対戦国との体格やパワーの差について言及してきましたが、各国の守備力も年々上がっており、簡単にボールが落ちなくなっています」と、言及。 「次のロサンゼルス2028オリンピックを目指すチームが世界の強豪国と互角に戦うためには、選手個々の技術、経験を積み重ねることはもちろん、戦術・戦略を磨き上げることが急務」と危機感を示し、「このチームが3年の間に経験してきた67試合の中で核となる試合を中心にしっかり分析して、次のサイクルを戦うチームへと引き継ぐつもりです」と、日本女子バレー全体の底上げを図っていくことが肝要だとコメントしました。