【どこよりも早い2025ドラフト候補ランキング│31~40位】明治神宮大会で優勝した横浜高の斬り込み隊長・阿部が登場<SLUGGER>
強打のスイッチヒッター、仙台大・平川はスケールの大きさが魅力
▼35位:赤埴幸輝[遊撃手・天理高] (あかはに・こうき/右投左打) 今年の近畿の高校球界を代表する大型ショート。入学直後からショートの定位置を獲得すると、夏には早くもホームランを放つ活躍を見せた。まだ細身だが動きの良さとスピードは抜群で、プレーに丁寧さがあるのも長所だ。パワーがついてくればさらに評価も高くなるだろう。 タイプ診断:#大型ショート ▼34位:山下来球[外野手・国士舘大] (やました・ききゅう/左投左打/大阪桐蔭高) 大阪桐蔭では控え選手も、大学では1年から中軸に定着。昨年春は開幕からヒットを量産し、東都二部でベストナインも受賞した。鋭く体を回転させるスイングが特長で、脚力、肩の強さも申し分ない。秋は少し力みが目立っただけに、4年春の巻き返しに期待だ。 タイプ診断:#東都二部の星 ▼33位:竹丸和幸[投手・鷺宮製作所] (たけまる・かずゆき/左投左打/崇徳高→城西大) 高校時代は無名も大学で成長した左腕。社会人でも1年目から公式戦で経験を積み、高いポテンシャルを見せた。細身だがシャープな腕の振りで、145キロを超えるストレートは勢い十分で制球も悪くない。貴重な本格派左腕として2年目の飛躍に期待がかかる。 タイプ診断:#腕の振り◎ ▼32位:平川蓮[外野手・仙台大] (ひらかわ・れん/右投両打) 高校時代は投手で、大学から野手に転向。大型で脚力とパワーを備え、左打席でも右打席でも豪快なスイングを見せる。昨年は春、秋とも2本塁打を放つと、大学日本代表候補合宿にも選出され、持ち味のスピードとパワーで大きくアピールした。 タイプ診断:#強打のスイッチヒッター ▼31位:工藤泰己[投手・北海学園大] (くどう・たいき/右投右打/北海高) 高校時代は控え投手も大学で急成長。下級生の頃から150キロを超え、昨年は150キロ台中盤をマークするまでになった。制球には不安が残るが、スピードは大学球界全体でもトップクラスだけに、上手くまとまりが出てくれば一気に上位候補となる可能性もありそうだ。 タイプ診断:#北の豪腕 文●西尾典文 【著者プロフィール】 にしお・のりふみ。1979年、愛知県生まれ。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。アマチュア野球を中心に年間400試合以上を取材。2017年からはスカイAのドラフト中継で解説も務め、noteでの「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも多くの選手やデータを発信している。
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