『V奪回』を旗印に始動した“阿部政権”の組閣が決定! “原政権”を担ったコーチ陣の往生際の悪さが目につく【堀内恒夫の悪太郎の遺言状】
二軍監督に名前を連ねた桑田真澄 横滑り人事はチームの士気を乱す
阿部新監督の下で「王道野球」を実践してのV奪回が求められる
クライマックスシリーズを横目に阿部慎之助新監督率いる新生巨人が、秋季練習の真っただ中である。 今季もBクラスの4位に終わり、2年連続クライマックスシリーズ進出の機会を逃している。それだけに全員一丸となって、来季のV奪回を目指してもらいたいと思う。 先週号でも俺がこのコラムで指摘したように、“阿部政権”は“原政権”の傀儡であってはならない。だから“原色”とは異なる“阿部色”をふんだんに打ち出してもらいたいと思う。 ところが、秋季練習が始まっても、新政権を支えるコーチング・スタッフの全容がなかなか見えてこなかったじゃないか。これは本当に困ったものだと憂いていたんだけれどね。原辰徳前監督が10月4日に行われたDeNA戦(東京ドーム)で辞任することを表明してから12日後の16日に、ようやく来季の陣容が明らかになった。 阿部新監督を支える一軍コーチは、ヘッドコーチに今季は二軍監督を務めていた二岡智宏が打撃チーフコーチと兼任で就任することが決まった。コーチ陣の中でも最も能力が問われる投手チーフコーチには、今季は三軍を担当していた杉内俊哉、さらにもう一人の投手コーチに今季は西武でコーチを務めていた巨人OBの内海哲也が、それぞれ就任することが決まった。もう一人の打撃コーチは16日の時点では「近日中に発表される予定!」だという。(※27日、矢野謙次氏の一軍打撃コーチ就任を発表) 総合コーチに今季はブルペンコーチの村田善則が就任した。内野守備コーチには総合コーチだった川相昌弘が、外野守備兼走塁コーチには打撃コーチを務めていた亀井善行がそれぞれ配置転換。バッテリーコーチにはかつてブルペンコーチだった實松一成が復帰することになった。そして、今季はファーム総監督を務めていた桑田真澄が、二軍監督という新たなポストに就いている。 しかし、それにしても目につくのは・・・
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週刊ベースボール