阪神・森木大智、200万円減の年俸900万円で育成契約「やってやろうという気持ち」 背番号「20」から「120」へ
阪神は18日、森木大智投手(21)と育成選手契約で合意したと発表した。年俸は200万円減の900万円で、背番号は「20」から「120」に変更となる。2022年にドラフト1位で高知高から入団するも1軍登板は2試合のみ。西宮市内で会見した右腕は「やってやろう」と支配下復帰へ気合を入れた。(金額は推定) 【写真】藤川球児監督から直接指導を受けた阪神・森木大智 火の玉ストレートの後継者と期待されたドラ1右腕が、わずか3年で野球人生の岐路を迎えた。最速154キロの直球も制球が定まらなければ武器にならない。フォームを崩して悶々と悩んできた中で、森木は再出発のきっかけを与えられた。 「やってやろう、という気持ちが一番大きい」 支配下登録を外れて育成枠となることが決まった。3年目の今季はウエスタン・リーグ21試合に登板して0勝0敗、防御率11・32。20回⅔に投げて27四球と苦しんだ。高知高から入団した2022年に1軍で2試合先発登板したが、その後は2軍生活だった。年俸は200万円減の900万円となり、背番号は「20」から「120」になる。 「球団からチャンスをいただいた。そこはしっかり恩返ししたい。まずは支配下というのを一つの目標として頑張っていきたい」 自身と同じ高知出身で、高知商高から1999年にドラフト1位で阪神入りした藤川監督に憧れて野球を始め、中学時代に軟式で150キロを投げて注目された。「火の玉」と称された藤川監督を目指しただけに「入団していた当時に思い描いていた通りには全くいっていない」と唇をかんだが、光は見えている。17日まで参加した高知・安芸での秋季キャンプではフォーム固めに専念。本格的な投球練習は行えなかったが「自分のイメージ通りに来ている部分もあるし、まだまだ足りない部分もたくさんある。現時点では順調にきている」と前を向いた。 来季はタテジマに袖を通して4年目。藤川監督も現役時代、4年目の9月に初勝利を挙げたように一つのきっかけがあれば人生は変わる。もちろん、潜在能力はある。 「危機感がないことはもちろんない。来季が終われば同級生が入ってくる。その年代の選手たちには負けないようにと思っていた。とにかく支配下を取り戻したい」