【RIZIN】“進化の止まらない37歳”久保優太「シェイドゥラエフを倒して鈴木千裕選手とタイトル戦を!」
■「最短距離で鈴木千裕選手のベルトを取りにいく。平本蓮選手には興味がないです」
――先日の名古屋大会で勝利した芦澤竜誠選手が「キックボクサーがMMAでテイクダウンディフェンスして、立てればこっちの勝ちです」とアピールしていました。UFCでもキック出身のアレックス・ペレイラやイスラエル・アデサニヤが王者になるなど、ストライカーがMMAを席巻しています。この流れは今後も続くと思いますか? 【久保】そうですね。今のMMAの判定基準では寝かせてポジションを取るだけではポイントにならないですし、ブレイクのタイミングなどルールの面でもストライカー有利という流れはあります。僕の中でMMAって、異なるバックボーンを持った選手たちによる異種格闘技戦で、UFC初期みたいに空手家やレスラーが自分の得意技で勝つっていうのが原点だと思うんです。だから、自分はMMAファイターとしてトータルに底上げするんじゃなく、自分の持っているキックボクシングの技術を使って勝つことを目標にしています。 ――キックで世界のトップに立った久保選手でも、長い時間をかけた試行錯誤でMMAファイターに転向されましたが、キックとMMAの二刀流を宣言して実際にKNOCK OUTのベルトを持ちながらRIZINのベルトも獲得した鈴木千裕選手は、規格外ということでしょうか? 【久保】とてもすごいことだと思います。ただ、鈴木選手ってデビューはMMAじゃないですか【※2017年にパンクラスでプロMMAデビュー】。だから僕は逆に、KNOCK OUTのベルトを総合格闘家に取られてしまった、という見方なんです。立ち技出身として僕はそれが悔しいし、KNOCK OUTの選手たちに「何やってるんだよ」って正直思います。立ち技の競技者が、一番得意な部分で勝負して負けてるわけですから。僕はMMAっていう何でもありの舞台、オスとしての最強を決めるのに最も近い競技だと思っていて、そこに立ち技でトップを取った自分が挑戦していくことにロマンを感じています。だからMMAファイターからすると「久保になんか負けるな」って思ってるだろうし、僕は立ち技のKNOCK OUTのベルトが総合格闘家に取られて、RIZINと両方の王者になってるんだから、すぐにキックの選手がベルトを取りにいってほしいです。 ――久保選手はあくまで立ち技からの視点なんですね。 【久保】だからこそ、僕は鈴木千裕選手に勝ってRIZINのベルトを取りたいですし、自分は勝算があるなと思っています。大みそかにクレベル・コイケ選手とタイトルマッチがありますが、自分ができるなら千裕選手とタイトルマッチをやって、キックボクサーの権威を取り返すという気持ちです。 ――実現したらとても楽しみな試合になりますね。フェザー級では同じくK-1出身で打撃をベースにしたストライカーの平本蓮選手もいて、朝倉未来さんに勝ったことで非常に人気も注目度も高いですが、久保選手は平本選手をどう見ていますか? 【久保】平本選手はRIZINのベルトを狙っているんですかね、どうなんだろう?ベルト戦線にはあんまり関係ないというか、興味を持っていないと思います。もちろん話題性も人気もめちゃくちゃあるので、いろんな意味で注目されているので、次に平本選手と試合が決まった相手はすごく“おいしい”ですよね。でも僕はそこを求めるより、今37歳で時間がないので一戦一戦を無駄にしたくない。だから無謀だとか早いとか言われているシェイドゥラエフ戦に挑戦するし、そこに勝って最短でベルトを取って、自分がやってきた立ち技の技術を使ってMMAの王者になるという目標を実現させたいんです。そこを掴むために最短距離で行くには、シェイドゥラエフは避けて通れないので、平本選手は正直興味がないです。 ――最後の質問となりますが、今回の入場も愛するサラさんが歌うのでしょうか? 【久保】もちろんです!今回も気合を入れて歌ってくれます。僕はサラちゃんが大好きで、自分のカッコいい姿を一番近くで見てもらうのが何よりのモチベーションなんです。皇治選手は「モテてしゃーない」って言ってますけど、僕はサラちゃんだけにモテたいんです(笑)。不純な動機かもしれないですけど、ずっとサラちゃんを追い続けたいし、好きな人に惚れてもらいたい。これが一番の戦うためのモチベーションです! ――不純というより、むしろ純粋すぎます! ●『RIZIN DECADE』12月31日 さいたまスーパーアリーナ ◆第1部対戦カード ・RIZINスタンディングバウト特別ルール:2分 8ラウンド 69.4kg ライアン・ガルシア vs. 安保瑠輝也 ◆第3部『RIZIN.49』対戦カード ・フェザー級タイトルマッチ 【王者】鈴木千裕 vs. 【挑戦者】クレベル・コイケ ・フェザー級 久保優太 vs. ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ・ヘビー級 貴賢神 vs. エドポロキング ・ライト級 矢地祐介 vs. 桜庭大世 ・フェザー級 YA-MAN vs. カルシャガ・ダウトベック ・ヘビー級 上田幹雄 vs. キム・テイン